内容説明
湯屋の二階に居候する謎の侍、十兵衛。いかにもいわくありげな武士だが、なにを隠そうこの男こそ、幕府総目付にして、将軍家兵法指南役・柳生宗矩の嫡男、柳生十兵衛その人であった。柳生新陰流きっての遣い手として知られる十兵衛であったが、将軍・家光の怒りを買い、家を追い出され、今はだらだらと遊び歩く身分……というのは、世間をあざむく表向きの姿。じつのところ、江戸の市井にまぎれ住み、隠れた悪党どもを成敗せよという、父・宗矩からの密命を受けていたのだ。ひたすら敵を倒すことのみを修練してきた十兵衛の剣が、市井の人々の厚い情に触れ、じょじょに人間味を取り戻していく!待望の新シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
90
若さま十兵衛「天下無双の居候」 1巻。柳生十兵衛が市井の暮らしに溶け込み、湯屋の二階で居候面白い設定ですよね、私の知るイメージと違う十兵衛さん次巻も楽しみです。2018/11/06
めにい
3
親しみやすい十兵衛。父との葛藤も知りたい。2015/11/02
ゆかり
0
早見さんの小説はどれもおもしろいと思っているんですが、誤字が多いですよね……(汗)2017/03/10
こ86
0
裏表紙のあらすじに「市井の人々の厚い情に触れ、じょじょに人間味を取り戻していく」とありましたが、十兵衛、初回からすっかりなじんでます。 でも、二話目から、定番の話と思いきや、意外な展開が待っていて面白かった。強くて、かつ、無駄な斬りあいはよける所もいいなあ。 最後のひきは次の巻が出るのが決定しているということでしょうか? ぜひ続きが見たい。 2015/05/21