内容説明
「あたりまえ」をくつがえす異端の社会学。理路整然、博覧強記、痛快無比。社会学の泰斗が「世の変な常識」に挑む書き下ろしエッセイ集。歴史、民俗、風土などさまざまな角度から現代の世相を鋭く分析。日本の常識は正しいか? ●戦前の日本にも「民主主義」はあった/●談合は悪ではない/●ツイッターは表現を貧困にした/●雑学こそ「知」の理想的なありかただ 他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏野菜
3
社会学の大家。こういう学者さんの洒脱なエッセイは読んでいて本当に楽しい。腑抜けた現代人に喝をいれる。話はあっちゃこっちゃいってしまうけど、バックボーンには長年培われた学術的な知見がある。きっとこういうのを教養というのだろう。こんな大人になりたいなと思う。まぁ、氏の言うところの亜インテリであるわたくしには精進あるのみです。2013/05/21
hakodadi
0
加藤秀俊氏は長らく京大で教鞭をとった高名な社会学者。80歳を超えた今日も健筆は衰えを知らない。その加藤先生が今日の日本および日本人を「叱り」「嘆く」10章は痛快。特に筆者のような50歳をとうに超え、かつてなら「老人」とされる年代のかたがた、昨今の世相に不快感を覚える向きが溜飲を下げるにはもってこいだ。 いくつかのテーマを抜粋 ・なぜ悪い。「談合」は相互扶助と民主主義の実践 ・気象庁の発する桜の「開花宣言」という不可思議 ・テレビのグルメ番組だけではない、国会も「やらせ」のオンパレード、 ・今日の若者の2011/08/26
しまちゃん
0
加藤氏の未完の草稿やメモのようなもの~「雑稿」~をあつめた一冊とのこと。「談合」「ヤラセ」「エリート」「疎外」「ことばの作法」「マスコット・キャラクター」などなど思わず頷いてしまう「雑稿」の数々です。2011/08/26
mayumi
0
☆題名に惹かれて手に取った本。身近で気になっていることが書かれていて、頷くこと多々あり。 4、50にもなって「すごい」を連発する大人にはなりたくない。2011/07/28
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