内容説明
苗人の国を襲った大旱魃。その原因は王弁が出会った少女にあった。さびしがり屋で、話し下手で、でも人と触れ合いたい女神「魃」。王弁は枯れゆく国と魃を救うため、神々を探す旅に出る。宇宙に飛び出し、時空をも越え、神仙たちの古代戦争を目撃した王弁を待っていたのは、あまりに残酷な魃と僕僕の過去だった──。救うべきは女の子か、それとも世界か。怒濤のシリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
75
さびしい女神さまの宿命が哀しすぎます。神様達にもどうしようもないことってあるんだなぁと切なくなるお話でした。神様達にもどうしようもないのに、王弁がなんとかしようと努力する真っ直ぐなその優しい気持ちが伝わってきて、読んでいて苦しくなるほどです。この物語を読んで、友達想いの王弁が益々好きになりました。2013/02/16
うりぼう
63
今回は長編。スケールも大きく、時間は、はるか太古に遡り、空間は宇宙へ広がり、人と神と異形の者が絡み合う。「魃」の哀しみは、誰も自分を受け入れてくれないこと、年末に読んだ「風になる」の自閉症の著者のよう。その者が心穏やかであるためには、本当に心の通う人が一人いればいい。共感し、寄り添い、その人のためにできることをする。それができることが一番の豊かさ、王弁の強さ。王弁の喇叭は、「陰陽師」の源博雅の横笛か。僕僕先生が女神から仙人へと変わる想い、蚕嬢の恋も受け止める人がいる。水晶と茶風森は人に戻れたのだろうか。2013/01/05
nins
56
僕僕先生シリーズ第4弾。シリーズ物の醍醐味、どんどん面白くなる。今回の舞台は苗人の国の大旱魃。原因は一人の神様、一人寂しく封印されていた少女魃の存在。彼女はいるだけで周りを干上がらせてしまう強力な力をもつ神様。封印が破られ魃の影響が周りを浸食していく。そんな魃の初めての友となった王弁くん。彼女を助ける為に天馬の吉良にまたがり旅に出る。周りのキャラも相変わらず良い。宇宙を超える壮大さと神も巻き込んでいく騒動に。今回は王弁くん頑張った。僕僕先生の伏線も少し残しつつ次も期待。読了後はタイトルも合って切ない。2013/02/08
山目
49
何だかスケールアップしてきました。シリーズも少し飽きたかなと思ってきたところに、この何でもありの展開、なかなかいい感じです。素朴で素直な王弁をはじめ、純粋だが一癖も二癖もある登場人物、楽しめます。2014/05/20
蛇の婿
35
徹夜本でした!王弁くんはすごく格好いいわ魃ちゃんはすごく可愛いわで、もう私はこの本を読んでいる間中ひたすらメロメロの状態になっていたと言っても過言ではありませんww そして僕僕先生…なるほどねぇww いや、非常に続巻が楽しみです。…魃ちゃん、続巻のどこかで再登場しないかな…2013/03/01
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