内容説明
中原を理解することは私を理解することだ,と編者はいう.こうして飽くなき詩人への追求が三十余年にわたって続く.ここにその成果を総決算すべく,中也自選の『山羊の歌』『在りし日の歌』の全篇と,未刊詩篇から六十余篇を選んで一書を編集した.読者はさまざまな詩に出会い,その底にある生の悲しみに心うたれるに違いない.
目次
目 次
山 羊 の 歌
初期詩篇
春の日の夕暮
月
サーカス
春の夜
朝の歌
臨 終
都会の夏の夜
秋の一日
黄 昏
深夜の思ひ
冬の雨の夜
帰 郷
凄じき黄昏
逝く夏の歌
悲しき朝
夏の日の歌
夕 照
港市の秋
ためいき
春の思ひ出
秋の夜空
宿 酔
少年時
少年時
盲目の秋
わが喫煙
妹 よ
寒い夜の自我像
木 蔭
失せし希望
夏
心 象
みちこ
みちこ
汚れつちまつた悲しみに
無 題
更くる夜
つみびとの歌
秋
秋
修羅街輓歌
雪の宵
生ひ立ちの歌
時こそ今は
羊の歌
羊の歌
憔 悴
いのちの声
在りし日の歌
在りし日の歌
含 羞
むなしさ
夜更の雨
早春の風
月
青い瞳
三歳の記憶
六月の雨
雨の日
春
春の日の歌
夏の夜
幼獣の歌
この小児
冬の日の記憶
秋の日
冷たい夜
冬の明け方
老いたる者をして
湖 上
冬の夜
秋の消息
骨
秋日狂乱
朝鮮女
夏の夜に覚めてみた夢
春と赤ン坊
雲 雀
初夏の夜
北の海
頑是ない歌
閑 寂
お道化うた
思ひ出
残 暑
除夜の鐘
雪の賦
わが半生
独身者
春宵感懐
曇 天
蜻蛉に寄す
永訣の秋
ゆきてかへらぬ
一つのメルヘン
幻 影
あばずれ女の亭主が歌つた
言葉なき歌
月夜の浜辺
また来ん春
月の光 その一
月の光 その二
村の時計
或る男の肖像
冬の長門峡
米 子
正 午
春日狂想
蛙 声
後 記
末 黒 野
温泉集
未 刊 詩 篇
初期短歌
未刊詩篇
古代土器の印象
冬と孤独と
秋の愁嘆
地極の天使
屠殺所
聖浄白眼
幼なかりし日
間奏曲
寒い夜の自我像(2・3)
冷酷の歌
夏は青い空に
暗い天候(二・三)
いちじくの葉(いちじくの、葉が夕空にくろぐろと)
(そのうすいくちびると)
夜空と酒場
風 雨
(吹く風を心の友と)
疲れやつれた美しい顔
死別の翌日
(南無 ダダ)
修羅街挽歌 其の二
早春散歩
蝉
夏(なんの楽しみもないのみならず)
童 謡
いちじくの葉(夏の午前よ、いちじくの葉よ)
或る夜の幻想(1・3)
狂気の手紙
咏嘆調
昏 睡
秋岸清涼居士
別 離
誘蛾燈詠歌
(なんにも書かなかつたら)
坊 や
僕が知る
月夜とポプラ
落 日
吾子よ吾子
はるかぜ
桑名の駅
竜 巻
山上のひととき
詩人は辛い
砂 漠
漂々と口笛吹いて
材 木
一夜分の歴史
夢
少女と雨
夏の夜の博覧会はかなしからずや
聞こえぬ悲鳴
ひからびた心
雨の朝
子守唄よ
溪 流
梅雨と弟
道化の臨終
夏(僕は、卓子の上に)
初夏の夜に
夏日静閑
編 注
解 説…………(大岡昇平)
年 譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
lily
優希
優希
さっとる◎
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