自由・民権・平和

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自由・民権・平和

  • ISBN:9784766421767

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内容説明

『中江兆民全集』『家永三郎集』(ともに岩波書店)などの編集委員として刊行に尽力し、自身も兆民を中心とした日本近代史研究で名高い【著】者の、長年にわたる研究の成果を集大成。地道な史料収集にもとづいて書かれた、ときに戦闘的な論考が、兆民、馬場辰猪、H・ノーマン、そして【著】者の師である家永三郎らを印象深くよみがえらせる。「自由」「民権」「平和」の理想を実現するために思索を重ね行動した人々を近代史のなかに探る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

35
中江兆民は、仏革命の原因として、財政窮迫、管制紛乱、貴族僧侶による改革反対、民衆貧窮、出版言論の自由の抑圧、自由平等思想の発生、世論との結合を挙げるが、当時の日本を念頭においた発言だったという(18頁)。兆民は、民権保障は、権力者と人民との力関係によって相定まる。憲法こそその所産と考えていた(26頁)。民衆の発見:福沢諭吉『文明論之概略』で、従来の日本史には、為政者の歴史のみで、人民の歴史はない。民衆不在の感覚が、あらゆる時代の全権力者の思想のすべてであった(107頁)。2016/05/04

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