内容説明
夏休み。友達がいない新藤大輔は暇をもてあましてしまう。スベテの助言から友達がいらない同士で同盟を組んでいる澄田に連絡をすると、やはり暇しているらしい。結果として澄田と城ヶ崎が遊ぶらしく大輔も呼ばれる。3人が集まり話題になったのは普通の友達同士はいったいどういうことをするのか、ということ。結果、それぞれが思いついたことをやってみることに。プリクラを撮り、プールに行きと、普通の友達っぽい3人だが――！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
暇を持て余す夏休み。スベテの助言から同盟を組む澄田や城ヶ崎と集まって遊ぶことになる第二弾。集まってまず普通の友達同士が何をして遊ぶのか話し合うあたりみんなアレで、いろいろ試しても三人らしい結果になるのには苦笑い。城ヶ崎が変な男に付きまとわれて、それを助けようとする大輔が気になる澄田も微笑ましいですが、大輔も計算高いのか正直過ぎるのか、でもそんな感じが彼らしいですね。勘違いから始まる想いだったり意外なところから判明した過去の縁だったり、甘酸っぱい予感を感じさせる結末は良かったです。次回作も期待しています。 2017/06/02
かんけー
24
前巻が面白かったので、続きが出てくれてニコニコ(^.^)♪大輔を中心に澄田さんと城ヶ崎さん、３人揃って暇人同盟w夏休み、友人の居ない彼らは暇過ぎて？３人で会う事に(^.^)この独特の空気感と距離感嫌いじゃないねぇ～(^_^)話しかけられれば答えるし？必要無いときは黙っててオッケー(^_^)vある意味理想(笑)大輔が事に対して理詰めと計算で動くのは前巻と同じ...だが？今回はストーカー絡みの問題に幾つかの課題を見据えて、逆の発想で動く大輔。JS の少女とのふれ合いは上手くしてヤられた♪確かにそうは言って→2017/06/07
かんけー
18
読了♪再読。ちょうど3年前に読んだ物語、大輔の存在感と彼を巡る二人の女子の何とも言えない距離感と云うか関係性が読んでるこっちはヤキモキw澄田と城ヶ崎は基本素直な良い娘♪暇人同盟と云うサブタイトルが示す様に何気な日常を描写しつつも？異性とか恋愛模様も絡んでくると、ソコに避けて通れぬ事象が発生して。ストーカー問題や変質者？とかのエピを絡め、大輔と友人(？)の不思議な連帯感が意外な方向性に動いて面白い♪作者があとがきで本書で同盟シリーズは終わりですと言ってるのがちょっと残念で(ー_ー;)もう少し３人の→2020/07/15
たこやき
15
前巻である程度、完結しがていたので今回は後日談というか、普通のラブコメのように感じた。物語の中心は、城ケ崎が質の悪い男に付きまとわれて……で、それを偏屈な主人公が解決して……というものだったけど、むしろメインは同じく付きまとわれている、という澄田の方。前巻の段階で、かなり彼女の気持ちが揺れ動いていたのはわかっていたのだけど、言葉とかではなく、態度、行動でその気持ちをしっかりと描いているのが◎。その心がしっかりと感じられたし。シリーズ完結は残念だけど、むしろ、この巻が出てくれたことがうれしい。2018/01/05
真白優樹
14
暇な夏休みを何とかすべく集まる中、ストーカー問題を叩き潰す今巻。―――同盟相手の為ならば、それが悪と呼ばれる一手でも。割と外道な手でストーカーを文字通り叩き潰してみせた大輔。だけどそんな彼も普通の青春に悩む少年であり、仲間達と普通の夏休みを模索する姿はどこか微笑ましい。そんな彼の表と裏の乖離が目を引く今巻は、大輔がそのズレた感性を遺憾なく発揮し、半ば騙す形で結んだ絆も用い、問題を片付けるその姿にどこか惹かれる事であろう。彼等の繋がる暇な青春は、この先どこへ向かうのだろうか。 うん、面白かった。2017/06/08
