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内容説明
日米関係はどんな紆余曲折を経て、今に至っているのか。複雑な「関係」を理解するには、「お金」という計量可能な視点から考えると一番わかりやすい。「お金の流れ」から「日本とアメリカ」の本当の関係をあぶりだす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
34
日米は共に株価こそ上がっているが景気は良くない。富裕層を保護しても彼らは投資や貯蓄にお金を回し、タックスヘイブンで税金を誤魔化す。ならば中間層以下の賃金を上げて消費を増やすしかない。300兆円といわれる企業の内部留保金をどうにかしないと。あと高度経済成長期みたいな輸出増加による活性化はもう無理。なぜなら最大のお得意様であるアメリカの経済が危ういから。彼らが破綻すれば国債を最も購入し、更に資源輸入国でもある日本こそ無事では済まない。輸入と輸出のバランス。そして今更だけどバブル期の政府の無駄遣いが悔やまれる。2017/08/01
シュラフ
29
著者の指摘に3つの驚き。ひとつ「米経済は株価や失業率の数値はいいが、経済全体は悪い」ということ。ふたつ「日本は90年代から2000年代にかけて少子高齢化対策を実行する機会があったが、630兆円分の公共事業を無駄に使ったのは自民党の責任」ということ。そして最後に「過度な貿易黒字は悪である」ということ。われわれ凡人は新聞を読んでは一喜一憂するが、やはり通史を理解して大局的に物事を見なければ正しい判断はできないものだと、つくづく思った。トランプが吠えて理不尽を要求しているわけではなく、一理はあるということ。 2017/07/03
わたお
15
幕末から現代までの日米の関係を経済の視点から書かれている。また、今の借金まみれのアメリカがなぜ破綻しないのか、貿易黒字が多過ぎてもよくないよ。ということが、分かりやすく書かれています。2018/04/11
こも 零細企業営業
11
コレは非常にわかりやすい。 幕末から現在のトランプ大統領就任に至るまで、日米の経済の動向を整然と書かれている。今の不景気の原因の一因は間違いなく国内消費の低迷。それを引き起こしたのがアメリカの内政干渉と、それを利用した高い地位に踏ん反り返ってる利権者集団とか泣けてきた。 株価は上がって、失業率も下がっているが不景気ってアメリカもそうだったんだね・・・2019/08/13
りょうみや
9
著者の「お金の流れ」シリーズは全部読んでてこれで5冊目。他の本と重複している内容も多いのだが、復習にもなるし、なにより著者の歴史本は分かりやすく楽しめる。経済と歴史の結びつきがクリアになる。2017/07/13