内容説明
ジャズクラブにジャズ喫茶、時にはバリケードや紅テントの囲いの中で、誰もが前のめりで聴き入った時代の熱気、病に倒れながらも「自分の音」を探し求めた青春、海外フェスに演奏ツアーでの飽くなき挑戦、ジャズの成り立ちと音楽表現――演奏家と批評家として、終生無二の友として、日本のジャズ界を牽引してきた二人による、白熱の未公開トーク・セッション!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ophiuchi
13
山下洋輔は、坂田明・小山彰太とのトリオをライブハウスと大学祭で、ベースとのデュオを合歓ジャズインで、若手とのコンボを地元の市民会館でと都合4回生演奏を聞いた。この相倉久人との対談集では懐かしいジャズメンたちのエピソードも面白かったが、なぜ山下洋輔がフリージャズの道に進むことになったのかが、生い立ちから語られていてとても興味深かった。2017/08/28
かず1号
7
新着図書の棚にあり且つあの山下洋輔さんの本なので思わず手に取ったけど、音楽評論家の故相倉さんとの対談形式だったので少しがっかり。案の定深~いジャズ論があちこち展開されてジャズ素人の僕は???が多かった(~_~;) でもどうにかついていけたエピソードなんかは面白く読めた(笑) ジャズ論なんか好きな人にはたまらない本でしょう2017/06/25
マサ
6
今までにどこかで読んだことのあるエピソードが多いが、改めて二人の関係をまとめて読むと、お互いの影響の大きさが分かる。読みながら、最近ガツンとくる音楽を聴いていないなと…。久しぶりに山下洋輔を聴いてみようと思った。2019/01/20
タツ フカガワ
6
ジャズ・ピアニストにして名エッセイストでもある山下洋輔さんが、敬愛する音楽評論家の相倉久人さん(2015年死去)と、半世紀以上にわたるジャズ人生を語り合ったのが本書。いつもの抱腹絶倒本ではなく、マジにジャズを語った内容でした。ピアノは我流、肘打ちの誕生秘話のエピソードのほか、音楽のルールを超える覚悟の演奏の話には心打たれました。2017/06/10
りょう
4
セシル・テイラーが聴きたくなった。2020/06/08