事件記者・星乃さやかの涙

著者名：村山仁志

PHP研究所（2017/06発売）

• ISBN：9784569767345

内容説明

三年前の誕生日に恋人を亡くしているラジオ局の報道記者、星野さやかはある日、「孫が至急百万円を振り込んでほしいと言っている」と慌てる老婦人に出会う。さやかは当然振り込め詐欺を疑うが、その孫について意外な事実が判明し……。さらに市内で起こる連続放火事件、大麻事件などを追ううちに、彼女が行き着いた切ない真実とは。報道記者経験もある現役アナウンサーが紡ぐ、感動の連作ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぽぽ♪]

お気に入りのラジオシリーズのスピンオフとは聞いていたけど、思ったより絡んでないのが残念。でも、テンポよく読めました。さやかがアオスジアゲハを見なくなれたのは良かったけど、切ないラストでした。続編あったら読みたいです。

2017/06/20

[maito/まいと]

久しくラジオ局シリーズ見ていないな、と思っていたらスピンオフ書かれていたとは(笑)そしてあとがきでも書かれていたが、初めての幽霊が出ない作品(爆)とはいっても全般通して出てくる麻薬、どれだけ麻薬都市なんだと思ったが随所に出て来る麻薬知識読むと、本人がその気になれば手に入ってしまうんだなあ、と再認識。今回はさやかさんが過去にけじめをつけて前に進むまでだったので、是非続編では事件や記者仕事にフォーカスした展開を期待！

2017/06/02

[詩界 -うたか-]

#読了 #村山仁志◆すれすれの所を駆け抜ける——これがレースゲームだ。必ず勝てる。だけど響いた肉の感触は……／さやかはたまたま出会ったおばあちゃんがどうも振り込め詐欺にあっているような気がして、何としても、食い止めようとするが……◇午前0時のラジオ局リスナーには心地の良いスピンオフ作品。少し悲しい気持ちと、優しくてあたたかい気持ちとすれ違いにもどかしさを感じながら。終盤は暗くなっていって、重たい部分もあって。なんでだろうって思考と生きるために前向きに行かなきゃって気持ちになりました。良かったです。

2021/02/16

[カゲツナ]

『午前０時のラジオ局』のスピンオフ作品。 さやかはいいね。真相を突き止める凄腕だけど涙もろいなんて。心の傷をかかえていて、その思いには胸を打たれる。 楽しく生きていれば、仲間がいれば、その悲しみは乗り越えられる。この言葉に感銘。 それと『事件記者・星乃さやかの涙』の続編を書いてほしい。 面白かったし、さやかのキャラは好きだな。

2017/05/16

[詩界 -うたか-]

すれすれの所を駆け抜ける——これがレースゲームだ。必ず勝てる。だけど響いた肉の感触は……／さやかはたまたま出会ったおばあちゃんがどうも振り込め詐欺にあっているような気がして、何としても、食い止めようとするが……◇午前0時のラジオ局リスナーには心地の良いスピンオフ作品。少し悲しい気持ちと、優しくてあたたかい気持ちとすれ違いにもどかしさを感じながら。終盤は暗くなっていって、重たい部分もあって。なんでだろうって思考と生きるために前向きに行かなきゃって気持ちになりました。良かったです。

2021/05/01