講談社現代新書<br> 戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで

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講談社現代新書
戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで

  • 著者名:倉本一宏【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2017/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062884280

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内容説明

今日の近隣諸国との関係は、近現代史を追うだけではわからない!好太王碑が語る対高句麗戦惨敗の衝撃。史上最大の敗戦「白村江」。壬申の乱と北東アジア情勢。藤原仲麻呂独裁政権の新羅征討計画。藤原道長ら平安貴族を襲った「刀伊の入寇」――。話題作『蘇我氏』の著者が帝国日本の源流を探り、日本人の「異国」観がつくられていく過程を辿る、日本古代史の決定版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

47
歴史を学ぶ重要な心構えを著者は述べている。一つは「歴史は結果から遡って考えず、物事が起こった時点の情報、知識、歴史条件において考えよ」。もう一つは「戦争は外交の一分野であり、外交は政治の一ジャンルである」。心情に流されず考察せよ、という事だろう。古代東アジアの複雑な戦乱史を大きな流れで、時には詳細に論考している。どの国も、失業軍人や帰順した兵士をいかに危険分子にしないかで苦心していた。人間の荒ぶるサガに対する著者の静かな憤りを感じた。僅かな取り分をめぐって、人はたやすく争う。共食いを避けるのは今も難しい。2020/04/20

蜻蛉切

28
「対外戦争」がテーマの古代史の論考。 古代の日本と朝鮮半島、中国の関係、アジアの国際環境など、「戦争」をキーワードに解説してくれている。 自分が教科書で習った「古代史」とは随分と違っていて(国の呼称など)、ビックリしたが、まぁそれが歴史学の進化という事だろう。 我国が意外と対外戦争を殆ど経験していないのは、まぁ言われてみればそうかなと。 近現代における、外交観(対朝鮮・対アジア)の萌芽が、この時代に見られ、醸成されていったという指摘は非常に興味深い。 「東夷の小帝国」という外交スタンスも同様に面白い。2019/06/06

ホームズ

28
あらためて言われてみると日本が外国と戦争をするって言うのはあまり無かったんですね。古代日本の支配者たちの朝鮮半島の国に対する感情の部分は面白いな。井の中の蛙とは正にこの事かな。白村江の戦いとか元寇とか知らない事も多かった。白村江のあんな戦いでは話にならないし、元寇のフビライの侵攻意図の話とか色々な考えがあるんだな。2017/09/01

イノ

26
最近は、図書館で借りて良いなぁと思う本は買うようにしています。この本が取り上げた日本古代の対外戦争については、教科書で習った以上の知識が無く、知らない事ばかり。さらっと一読しただけでは見逃してしまうので買いました。2017/07/09

まーくん

23
中学・高校の授業以来、日本の古代史に親しむことがなく頭の中には風化した当時の記憶が残るだけ。”白村江”という単語がその少ない記憶にヒットし一読。当時、対等な二国間関係というものは存在せず、どちらが格上かは決定的に重要。中華帝国の冊封体制に取り込まれた朝鮮の国々とその枠外で東夷の小帝国を志向する日本(倭)のせめぎ合い。ところで、百済(ひゃくさい)新羅(しんら)白村江(はくそんこう)のフリガナに違和感。「くだら」「しらぎ」「はくすきのえ」と習った覚えがあるのだが・・。いつからこうなったの?2017/10/22

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