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内容説明
小学校5年の香菜は幼い頃から、引っ込み思案で恥ずかしがり屋で、人前で話すことが苦手だった。心配をした母が「ことばの教室」に通わせてくれて、高学年になるころには教室で発表したり友だちに話しかけたりもできるようになっていた。それでも聞き上手で慎重な性格は変わることはなく、学校の中でも通学路でもいつもいろいろな事に耳をすませて観察をするので、皆が気がつかないことにも気がついてしまうのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
56
小学5年生の香奈は気楽に話ができませんが、人の話を聞くのは上手で、周囲の人の話を聞きながら、色々と観察しては推理しています。いつも相手の人や物の良い面をみて判断しているのが印象的でした。HELPの暗号を解いた時も、盗む人はいないという前提で推理しているのがすごい。おばあちゃんが素敵ですね。おばあちゃんも小さい頃は仲々話せない子どもだったというのは、香奈やお母さんには「心配しなくても大丈夫」という救いを与えてくれました。2017/05/19
itica
54
〈児童書〉小5の香菜はおとなしくて人前でしゃべるのが苦手。けれど他の子たちのやり取りを聞いたり眺めたりするのが好きで、状況を観察、分析する能力に長けている。そんな探偵顔負けの一面を持つ香菜が転校生を巡るクラスの騒動についに動き出す。香菜の勇気と優しさに胸が熱くなる。いいなぁ、香菜ちゃん、そしてクラスのみんなも。 2017/08/09
はる
52
学校を舞台にした優しいミステリー。主人公の香菜は他人の前だと緊張して言葉が出なくなってしまい、上手く話すことが出来ないのが悩み。そんなある日やって来た転校生の少年は何故か心を閉ざしたまま。だが、香奈にだけは心を開いてくれる…。ふたりの謎ときは困っている人の後ろをそっと押してくれるような優しいもの。児童文学らしい子供の純粋さが描かれていて良かったです。2017/05/06
香菜子(かなこ・Kanako)
30
香菜とななつの秘密。福田 隆浩先生の著書。話し上手で攻撃的で活動的な性格の子もいれば聞き上手で慎重な性格な子もいる。話し上手で攻撃的で活動的な性格の子は生まれつき話し上手で攻撃的で活動的な性格の子なのかな。聞き上手で慎重な性格な子は生まれつき聞き上手で慎重な性格な子なのかな。性格は不思議。私は話し好きだけれど話し上手ではないし聞き上手でもない。秘密も秘密にしておけずにおしゃべりしてしまいがち。好きと上手は別物だから。話し上手な人はたいてい聞き上手でもあると思う。聞き上手な人はたいてい話し上手だと思う。2022/08/15
☆よいこ
24
喋ることが苦手で言葉が出にくい香菜は、じっくり考えることが得意。5年2組に広瀬くんが転校してきた。広瀬くんは「友達は作らない」という。香菜は自分がこの学校を好きなように、広瀬くんもこの学校を好きになって欲しいと願う。香菜の推理力がすごい。[学級文庫の秘密]友達の机にいつの間にか面白そうな本が入れられてる謎。[読み聞かせの秘密]1年の男の子が行方不明に。[干支の秘密]人形を並べ替えて作る暗号を解く![続きの秘密]探し物を見つける[広瀬くんの秘密]友達を作らないと言った理由を探る。▽小学中学年向け。面白い。2018/03/17