文春e-book<br> 東芝 大裏面史

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文春e-book
東芝 大裏面史

  • 著者名:FACTA編集部
  • 価格 ¥1,223(本体¥1,112)
  • 文藝春秋(2017/05発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163906584

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内容説明

東芝の幹部も回し読みしていたという噂の、会員制情報誌による調査報道!

19万人もの社員を抱える名門企業がなぜ経営危機に陥ってしまったのか。アメリカの原発会社ウェスチングハウスを法外な値段で買収したこと、3.11後の原子力発電事業の低迷、トップの権力争い、粉飾決算の発覚・・・・・・。危機の背後には経済産業省主導による原子力政策があった。

【目次】
◎第一章 経産省にババを引かされた◎
-米原発会社ウェスチングハウス買収。高値づかみの戦犯は経済産業省の中に。
◎第二章 原発ビジネスへの傾注 2008~2011年◎
-ウェスチングハウス買収から東日本大震災前までの記事を再録し、問題点を浮かび上がらせる。
◎第三章 上層部の暗闘 2012~2015年◎
-3・11以降、原子力ビジネスは存亡の危機に。半導体事業にも陰りが見える中、会長と社長の確執が表面化する。
◎第四章 粉飾決算の発覚 2015~2016年◎
-内部告発により不正会計が明らかに。西田、佐々木、田中の歴代3社長の辞任を発表した。
◎第五章 再建か解体か、泥沼の混迷へ 2016~2017年◎
-莫大な債務超過に陥った東芝は混迷を続ける。Xデーがやって来ることはあるのだろうか。
◎第六章 原子力ルネッサンスの幻◎
-90年代、国内で電力自由化を推し進めるべく「聖域」に踏み込んだ男が経産省にいた。
◎第七章 「フクシマ」のTSUNAMI◎
-未曽有の大災害が東芝にもたらしたものとは。
◎第八章 トランプのデッドライン◎
-連邦破産法申請でも安閑とはしていられない。日米原子力協定更新という一大事が迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

44
池上彰さんも購読している経済誌「FACTA」。時に煽り過ぎと感じる古風な文体や見出しを抜きにすれば、玄人には面白い雑誌。(1を10とまでは言いませんが、6くらいまで膨らませてるので、素人さんは要注意です笑)。本著は同誌が10年前から東芝を裏側からウオッチしてきた集大成。5章迄は記事の再掲で新味はありませんが、6章〜8章の書き下ろし部分が読み応えあり。政府、電力会社、東芝の三者の持ちつ持たれつの長い(これからも続くから永い?)黒歴史がこれでもかと詳らかにされます。2017/06/13

BATTARIA

9
FACTAの記事をつなぎ合わせたものである以上、相応の色眼鏡がかかっているという大前提で読まないといけないが、それを割り引いても、東芝の経営トップのお粗末さ•救いようのなさは筋金入り。こんな会社がよりによって原子炉を造ってたら、そりゃ事故起こすわな。ただ、この本で決定的に欠けている大事なことがある。それは、本当に日本中の原発が永久停止したら、日本のあっちにもこっちにも、超巨大高レベル放射線廃棄物が発生してしまうのだ。だからどれほど経営陣がスカタンのボンクラでも、原子炉メーカーの東芝をつぶせる筈はないのだ。2023/06/01

スプリント

8
内容は興味深いが、詳しく知らない者が読んでも、記述内容がかなり偏向していることが感じられる内容です。個人攻撃だけではなく、社会情勢や社内構造からも分析をしてほしかったですね。2018/04/22

Ryoichi Ito

8
FACTAに掲載された記事を集めたもの。西室以降の歴代社長が揃いも揃って会社のためでなくエゴのために行動した結果が現在の東芝だ,という話。とりわけ西室(慶応経済),西田(早稲田政経),佐々木(早稲田理工)という早慶トリオの罪は重い。文系社長は名誉欲病にかかりやすいのだろうか。2018/04/13

なななな

8
この内容で実名での展開は、やはり迫力を感じます。過去の記事から流れを読ませてもらえるのですが、1回読んだだけで背景の理解まではちょっと難しいかも?しかし、ここでも攻殻機動隊が出てくるのにはびっくり。2017/09/04

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