内容説明
読む人の心に響く、原風景がここにある。古き良き風景と人情の中に育った、生粋の江戸っ子である著者の東京下町を舞台にした、人情味あふれる17音の物語。タイトルは小学生の時はじめて作った冬の夜豆電球も寂しそうより。
昭和の東京の風物詩や気丈な母親との思い出、蕎麦屋を営んでいた時代のこと、江戸っ子ならではのこだわりなどを平易な言葉で詠んだ句と文を13章に収録。
誰もが言葉にしたくてもなかなか出来ないもどかしい想いを、17音に凝縮して代弁する。
ト音記号のように食べてるスパゲティ
海に陽が沈むとジュッと音を立て
名を知ってそこここで目に止まる花
首を傾げてビクターの犬を見る
吸収合併されるすりへった石鹸
ラジオ体操のピアノの物憂げな
スローモーションでどんぶり落ちてゆく
趣味ひとつわたしの隠し味にする
いい休みだった一日雪が降り
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