創元推理文庫<br> 死と砂時計

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創元推理文庫
死と砂時計

  • 著者名:鳥飼否宇【著】
  • 価格 ¥804(本体¥731)
  • 東京創元社(2017/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488497026

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内容説明

死刑執行前夜、なぜ囚人は密室状態の独房で斬殺されたのか? どうして囚人は、人目につく満月の夜を選んで脱獄を決行したのか? 墓守が自ら一度埋めた死体を再び掘り返して解体した動機は――。世界各国から集められた死刑囚を収容する特殊な監獄に収監された青年アランは、そこでシュルツ老人に出会う。明晰な頭脳を持つシュルツの助手となった彼は、監獄内で起きる不可思議な事件の調査に係わっていく――。終末監獄を舞台に奇想と逆説が全編を覆う、異形の本格ミステリ。第16回本格ミステリ大賞受賞作。/解説=円堂都司昭

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

348
古典の匂いがする良作。設定自体はディストピア的なものなのに、そこで動く人物たちは古色ゆかしい。各作品のトリックは小粒なものばかりで、そういった面では目新しさは特にないものの、ホームズやブラウン神父の作品群を想起させる風変りなシチュエーションが興味を引いて面白い。後半にいくに従って失速気味かと感じたが、最後の最後で一驚き味わえるようになっており、そのテイストは間違いなく親本格以降のもの。名前だけ知っていて、今まで読んでこなかった作家だが、他の作品も読み進めていこうと思う。2018/02/20

ナルピーチ

162
問われるのは子への愛情か?!それとも…。 独特の世界観である終末監獄を舞台に描かれるミステリ短編集。親殺しの罪で収監されたアランと最年長囚人であるシュルツ、この二人が監獄の中で起こる摩訶不思議な事件の謎を解き明かしていきつつ、最後の物語では各話の集大成と思わせる結末をしっかり描いてくれる。だがこのままでは終わらない。全編終わった後に待ち受けるエピローグ、ラスト1行でこの作品の本質が180度変貌する。見事にやられた!さすがの本格ミステリ大賞受賞作。2021/08/27

おかむー

80
中東の架空の国にある終末監獄に世界中から集められた死刑囚たち。そこで起こる六つの事件を描いた連作長編。『もうすこしです』。主要な登場人物が死刑囚なので起こる事件もかなりエグく救いもないけれど、ミステリとしての仕掛けは終末監獄という設定を活かして工夫がこらされている。しかし設定からして荒唐無稽なので絵空事感が強くて響くものがない。特に終盤二章とエピローグはミステリと言うより力業で居心地が悪く作品の方向性がわからなくなるちぐはぐな印象で残念。2020/05/10

Bugsy Malone

78
死刑囚だけが収容された監獄を舞台にした連作ミステリー。中には肩透かしと思うようなトリックは有るものの、設定の妙がそれを補う面白さを味合わせてくれた。特に第6章になる、それまで語り手であった主人公の独白からエピローグに至る部分は、著者らしい一筋縄ではいかない秀逸さを持って締めくくられていた。「昆虫探偵」で知った鳥飼さん、私にとっては大注目の作家さんの一人です。2017/12/20

オーウェン

67
死刑囚のみが集められるジャリーミスタン終末監獄。そこに両親を殺して捕まったアラン・イシダが送り込まれる。アランは監獄の牢主と呼ばれるシュルツの弟子となる。特殊な設定だがほとんど外国で起きていることだけで、推理の手引きや手掛かりはしっかりと残されているので予測も出来る。そもそも死刑囚なので必ず死が待っている。そこを敢えて殺人を犯すのだから強い動機がどの章も待っている。最後の章のアランの秘密は予想できたが、実は最初から伏線が敷かれていたのは驚く。ラストのどん底に突き落とすかのような仕掛けも凄いものが有る。2023/01/23

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