内容説明
恐怖体験とは、謂わば怪奇との不運な遭遇である。日常という道端に罠のごとく落ちているもの。それをうっかり拾ってしまったがために訪れる悲劇である。拾ったものはどうするか。捨てるほかあるまい。その捨て場こそが、実話怪談大会「超‐1」であった。二度と取りに来ぬつもりで捨て置かれた荷物―否、預け託された恐怖が毎年山のごとく著者の元に集まった。その幾つかは酔狂な実話怪談愛好家に傑作選として饗されたが、実は恐怖の真相が見えぬまま埋もれてしまった話がある。それらが今回、甦った。あの話の恐怖はそんなものじゃない―地の底から響く声に操られるように著者はそれらを引き摺り出した。さあ、貴方も取りに来てください。まだ生きていますから。真の恐怖はこれからです…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
145
本書の題名は「甦る怪」と書いて「そかい」と読むのですね。また一つ勉強になりましたね。棚から腕が伸びだす気色悪いカバー・イラストは絶対に見たくない悪夢の如き光景ですね。『学校の池』小学校にリコーダーを忘れた女生徒が取りに戻って夜の真っ暗な教室から池を見る。すると校長先生がいて傍らにいる人間よりも小さい目鼻耳も髪の毛もない白いのっぺらぼうの化け物が池の鯉を腕で掴んで口に押し込む姿を目にする。校長先生はニヤニヤ笑ってそれを見ているだけだ。走って逃げた彼女は翌朝、警察が来ていて池の鯉が毒で殺され全滅した事を知る。2020/11/21
ゆみきーにゃ
54
《購入》最後のお話は良かったけども、特に印象に残るお話はなかったかな。2017/01/23
HANA
8
オーソドックスな実話怪談。読んで嫌な気になる話は特になし。この手の話に必要なのは凄みではないだろうか。ほとんどの出版社がもはや実話怪談から手を引いた現在、このシリーズには頑張ってもらいたいものである。2010/04/04
王天上
5
内川骨折……いい事ばかりはありゃしない。「蟻地獄」「避難訓練」「粘着テープ」「花と眼帯」が良かった。2015/10/24
いきもの
4
インパクトはそれほどなく、微妙。気になったのは「干物」「涼しい部屋」「幸薄いさん」。「あーあー」と「のんべ魂」は和んだ。2015/11/04
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