内容説明
一世一代の買い物―家。不動産の購入は多くの人にとって一生に一度あるかないかの一大イベントにして、最も高価な買い物だ。それにもかかわらず、試用期間も事前練習も許されず、少ない情報の中で決断せねばならない。住み始めてから何かあってももう遅く、再度売り払い、引っ越すのは並大抵なことではない。だが、この世には手を出してはいけない物件というのが確実に存在し、呼び寄せられるが如くそこに住んでしまった人たちがいる。俗に言う瑕疵物件だけでなく、遙か昔の歴史が絡む曰くつきの土地など様々なケースがあるが、そこでは信じ難き恐怖と不幸が実際に起きている。北海道の有名心霊スポット、円形マンションの真実に迫る驚愕の取材をはじめ、呪われた家と土地に纏わる実話を集めた渾身の書き下ろし怪談!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
157
家と土地をテーマにした怪談噺集。表紙絵も地味に正視したくない怖さですね。処でいつもたくさんある話の中で私の好きな物を選んで紹介していますが好みの問題で他にもいい物が一杯ありますし、時にはこれはハズレだなと思われる事もあると思いますが、その時はどうかお許し下さいね。『枠組み足場』何とも変わった歯科医院の話で院長以外のスタッフ(?)が全員白い浴衣を着て髪型は「ちょんまげ」ばかりなのだ。その場所の奥の空き地にアパートが建つ事になるが、工事中に細かいミスが続いて遅延し遂に落下して首の骨を折る事故が起き死人が出る。2020/11/08
ゆみきーにゃ
55
《購入》こちらもタイトル買い。円形マンションの話が怖すぎる。大満足、お腹いっぱい。2017/03/28
HANA
47
実話怪談集。最近の実話怪談は怖いというより不思議な話といった趣が多いので、こういう正統派の怪談を読むとなにかしらほっとする。今回は家に関する怪談が集められており、瑕疵物件や建築以前に何かしら起こったという話が多い。そういう割と古典的な話が多いのも好意が持てる。特に四分の一近くを費やした力作、北海道の円形マンションに関する話は素晴らしい。これで興味を持ってネットで検索したら、出てくるわ出てくるわ、随分と有名な話だったんですね。元の持ち主を探し出して、実際の体験と噂の真偽を確かめる、もはやルポですね、これは。2013/06/20
王天上
9
割とおとなしい作風の筆者には珍しい不気味さの「瑕疵物件」といつもの調子の「内壁塗装」が印象的だった。竹書房文庫のそれぞれの作者の個性を把握し始めたこの頃です。2015/09/09
パブロ
9
のんびり、ほんわりの加藤一実話怪談集の中では、群を抜いて面白い。今回焦点を当てたのは、事故物件や禁忌の土地。マンションや中古の一戸建てって、いくらキレイに清掃しても前に住んでいた人の残滓があるよな〜。北海道の円形マンションって有名だったんですね。でも、知らないとはいえ、このドキュメンタリーが一番ゾクゾク来る。だって、建てた人の息子さんの証言なんだもん。これで全部の真相が解明か!?と思ったけれど、怪異は奥が深い。アイヌまで出てくるか…。そんでもって、一体この家族は何者なんだよ、ホント。続編に期待!2013/06/14
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