内容説明
高3になっても演劇部に起きるのは、奇妙な事件ばかり。でもそれを解決するのがブタカンのシゴト。だが驚愕の事態が発生した――演劇部分裂の危機。「俺たちには、本気でやりたい芝居があるんです」次々と退部していく後輩たち。スタッフの中にも不穏な動きが見え始めて……。この状況、乗り切れるの?私。涙も笑いも思い出も、すべてをこめていま、フィナーレの幕が上がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
91
ブタカンその3。完結編。3年生になりナナコ復帰+新1年生入部といっても1年生は目立たない・・・。学園ものとして楽しめました。2018/05/06
takaC
79
「まだ幕は上がらない」ながら終幕なのね。これで三部作完結ということみたい。もともと1学年1冊という設定みたいだから仕方ないか。幕引きのためにちょっと盛りだくさん過ぎた感じが無きにしも非ずだったがまあいいか。2017/03/23
ひめありす@灯れ松明の火
64
ナナコと美咲ともに三年生。誰と一緒に過ごすのも最後になるけれど、二人が一緒に楽しめる最初で最後の夏が、始まって終わる。生死の境をさまよう→復学→留学。とどう頑張ってもナナコが生き急いでいるようにしか見えない。彼女こそ足元のバミリを見失っているように思えるけれど、それを教えられるのは彼女の舞台監督で、彼女の監督だろうから。だからもし失敗してしまったとしても、スポットライトから外れてしまっても。舞台の袖に美咲や先輩がいてくれるはず。終幕の後も、人生はまだ続いていくんだから。台本も宛書もないこれからをまた一緒に2017/02/12
よっち
51
入院していたナナコも復学し新入生も入った新生演劇部。しかし思わぬ衝突から演劇部分裂危機が訪れる第三弾。二年生として復帰して脚本に意欲を見せるナナコと、方向性の違いから生まる不穏な空気。受験生という立場と部活との兼ね合いから揺れる三年生の難しさもあって、相変わらずトラブル続きの演劇部周辺に振り回される美咲でしたけど、きちんと問題に向き合ってそれぞれがきちんと自分なりに進むべき道を考えてゆく結末は良かったです。それにしても早乙女先輩はいいこと言うけど、きちんと大学合格できるのかちょっと心配になりました(苦笑)2016/12/13
ぽぽ♪
47
何となくのノリでやり始めたブタカンだったけど、美咲は立派にブタカンでした。3年になり、それぞれの進路が分かれちゃったけど爽快なラストでした。早乙女先輩も相変わらずで(笑)一緒に大学生になれてると良いです。2017/01/31