内容説明
最強の将棋AIポナンザの開発者が超重要技術、「機械学習」「深層学習」「強化学習」を解説。そのうえで「知能とは何か」という問への回答を示す意欲作です。自らの手で人工知能を創り、将棋名人と並ぶまでに成長させてきた著者が腹落ちしたことだけを書いているので、世界一やさしく面白い人工知能の本になっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
94
人工知能を使った最強の将棋プログラム「ポナンザ」。プログラムがどのように開発され、強くなったのか、強くなることとはなになど平易な文章で読みやすかったが理解できないことも多かった。再読したい。コンピュータの知的な行動は「探索」と「評価」ということや評価のしくみの作り、「怠惰な並列化」といったことが興味深く読めた。数十年前パソコンがようやく普通の人々に行き渡ったように数年先人工知能が各家庭で活躍することは間違いないと思う一方でやはり人工知能の弊害?というものに不安は残る。人工知能につてはもっと知りたい。2018/01/01
momogaga
51
AIに対して断片的な知識しか持たず、全く現状を認識していませんでした。こんな私でも挫折せずに、概要を理解することが出来ました。完読できた理由は、何度か出てきた「黒魔術」のキーワードでした。マジックワードとして理解を助けてくれましたね。2021/02/07
hnzwd
46
世界一のコンピュータ将棋ソフトであるponanzaの開発者が、人工知能や機械学習、アルファ碁と人間の対決なんかについて語った本。平易な文章で説明されていて、今まで読んだ人工知能に関する本の中では、明らかに一番わかりやすい。人工知能に上手く解析させるためには、あえて処理があいまいになるようにしなきゃいけない、とか、なんで上手く処理できるのかはわからないけど、なんとなく上手くいっている、なんてのは知らなかったら目から鱗かも。人工知能についてなんとなく知りたい方にはオススメ。いつかシンギュラリティあるな。。2017/06/16
シッダ@涅槃
37
このような本を書くにあたり山本一成さん程適任なひとはいないのではないか?と文系将棋ファンたる私は思うのです。巻末の座談会で李世ドルvsアルファ碁の解説があったが、囲碁全然わからない。将棋の盤面解説がもっとあったら、とも思った。2017/06/23
trazom
26
機械学習の考え方の基本がとてもよくわかった。著者は、目的を設計できる「知性」と、目的に向かう道を探す「知能」を対置し、知性としての人間の価値を述べている。人間は論理的な思考をする生き物と思っていたが、コップという物体一つ定義できないほどに、私たちの論理と言語的表現は貧弱なものだと思い知る。ディープラーニングの手法が、還元主義的なアプローチを遥かに超える成果を出していることに驚くが、そもそも、私たちの「知能」は、決して、論理的で還元主義的なものでなく、学習の積み重ねによる、そういう類の知能なのかもしれない。2017/08/17
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