内容説明
比嘉篤は、父親の診療所を継ぐため8年ぶりに東京から沖縄に帰った。元気なおばぁや謎の青年・宮城獅道しか診察に来ない毎日に辟易とする篤。ある日、診療所に朱色の髪の裸足の子供がやってきた。子供は篤のことを知っているようだが、篤に記憶はない。獅道は、その子は庭の枯れかけたガジュマルの木に棲む精霊キジムナーだと言うが――南の島の「神様」たちとの交流を描いた、心温まる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
100
シリーズ一作目。竹村さんだったので手にした一冊。神様の御用人と似た感じの作品を想像していましたが、これはこれで面白くさすが竹村さん!出てくる神様がまあどれも可愛い。そして沖縄ってところがまたいい。続きが楽しみ。2020/10/18
九月猫
57
会話に「!」がついてる率が高くて、なんというか……テンション高いなぁ、と。出てくる精霊や神様が可愛い♡うちなーぐちのおばぁたちも可愛い♡東京にいたかったのに沖縄に連れ戻され、しかも現実主義で不思議な存在は信じない!というわりに、けっこうな早さで馴染んでいく篤。「神様たちの御用聞き」の素質というのは「見える・見えない」よりも、困ってるものや弱ってるものをどうにかして助けたいという心のほうなんだろうな。篤はいい御用聞きといいお医者さんになると思う。ほっこり。ところで、シーサーの対のほうはどうしてるんだろう?2017/06/20
hirune
53
【Kindle】「神様の御用人」の沖縄バージョン?こちらの身分は御用聞きです。相手する神様も有名どころじゃなくて、なんとも可愛いミニサイズで儚げな神様たち。沖縄のまったりした自然と人間関係の中、東京から強引に呼び戻されて最初は不満だらけだった医師の篤が個性豊かなおじいやおばあや神様たちに段々馴染んで、心を寄せていきます。しかし神様や精霊は篤以外には見えないのに、獅道だけは誰にでも見えるのが不思議…🤔2020/07/28
しろいるか
45
東京の大学病院で働いていた医師の篤は沖縄で診療所をしている父の跡を継ぐため8年ぶりに帰郷する。Dr.コトー診療所のような地域医療ものを想像していたが、それほどシビアな医療物ではなく古くからその土地に存在する沖縄の神様や精霊と、それを大事に守ってきたおばぁ達の心温まる物語。最初は神や精霊など信じない篤だったが、自分が「見える体質」であることや、篤の相棒の様にそばにいる宮城神社の獅道の存在で、次第に変化していく。自然と神々、地域の繋がりを大切にする沖縄の風土を色濃く感じられる。精霊が自分の非力を嘆く姿が新鮮だ2019/02/18
ヤクモ
33
神戸栄町アンティーク堂シリーズの竹村優希さんによる、沖縄の田舎にある診療所を舞台にした神様や精霊と人々の心温まる交流を描いた物語。というか、最近書店に行くと神様(というタイトルの付いた本)が沢山居ますね。東京の大学病院から地元の診療所に呼び戻された比嘉篤の前に現れたのは、診療所の庭にある枯れかけたガジュマルの木に棲む精霊のキジムナー。宮城神社の跡継ぎという獅童と共に神様の御用聞きとして、キジムナーや台所のヤシチガミ、宮城神社のシーサー達との、沖縄独特の雰囲気の中、少し不思議で優しさに溢れた日々が描かれる。2018/03/18
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