岩波文庫<br> バガヴァッド・ギーター

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岩波文庫
バガヴァッド・ギーター

  • 著者名:上村勝彦
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 岩波書店(2017/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003206812

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内容説明

インド古典中もっとも有名な本書はヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり,古来宗派を超えて愛誦されてきた.表題は「神の歌」の意.ひとは社会人たることを放棄することなく現世の義務を果たしつつも窮極の境地に達することが可能である,と説く.サンスクリット原典による読みやすい新訳に懇切な注と解説をくわえた.

目次

目  次
   まえがき
   凡  例

 第 一 章

 第 二 章

 第 三 章

 第 四 章

 第 五 章

 第 六 章

 第 七 章

 第 八 章

 第 九 章

 第 十 章

 第十一章

 第十二章

 第十三章

 第十四章

 第十五章

 第十六章

 第十七章

 第十八章
   解  説
   参 考 書
   訳  注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

67
『マハーバーラタ』の中で、親族間での戦闘に対する疑惑に陥ったアルジュナが質問、バガヴァッド(クリシュナ)が答えるという形式で、王族の最高の生き方を説いている。ヒンドゥー教に基づく考え方だから多分に宗教的なのだが、我執を捨て自己を克服し、願望を捨て去ることで最高の成就に達すると説くなど、宗教を超越した哲学的な内容を含んでいて、その考え方は今なお十分に通じるものだと思う。とにかく、我執、暴力、尊大さ、欲望、怒り、所有を捨てることを何度も強調しているのだが、その考え方は、仏教にも受け継がれているものだと思う。 2017/12/22

姉勤

48
宿命的戦いの前線で、敵方に親族のいるアルジュナは戦意喪失してバガヴァッド(クリシュナ)に戦闘の意味を問う。正しいヨーガ(行動)をもって輪廻から解脱する。しかしそのヨーガは放擲しなくてはならない。まるで柳生石舟斎が剣の修業の果てに極意を「無刀」と悟った様な、荘子の「無用の用」の様な。しかし、生悟りの”何もしない”という選択は、逆方向へまっしぐら。虫ケラどころか石ころレベルのカーストに堕す。なまけものも究めれば道に成りそうだが、小心ゆえ、それも出来ず。来世も苦界を彷徨うだろう。少なくとも人間…猫でもいいかな。2015/04/06

にいたけ

44
「行為の放擲」とは結果のために行為をなすべきではないということ。私達は自分にメリットがあるという結果を元に行動しがち、では何を基準にすれば良いか?それが「知識」。人として正しいかを問うことは宇宙意思を問うこと、しかしそれは絶対的であるので無意味。わかるためには執着を捨てること。執着するのはイレモノの身体による。身体の中の我々の意識「我」は世界「梵」と繋がっている。なぜしなければならないか考えるより行動すべき。行動しないというのも行動なんだよね。2023/04/03

加納恭史

32
さて、懐かしいこの本で神話を楽しもう。「バガヴァッド・ギーター」(神の歌)は叙事詩「マハーバーラタ」の中にありますが、まえがきにそのあらすじが語られている。神話ですから肩の力を抜いて読めます。盲目の王ドリタラーシトラはその戦いの布陣の様子を吟遊詩人サンジャヤに尋ねる。我が一族とパーンダヴァの一族は何をなそうてしているのか?さて、解説に沿って検討する。「バガヴァッド・ギーター」はインド古典の中でも、最も有名で、ヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典です。ドイツのフンボルトやロマン派の文学者たちに影響を与えた。2022/01/30

崩紫サロメ

32
マハーバーラタ抄訳を何種類か読んだところで、初ギーター。クリシュナがアルジュナに語っている形だが、ここで語られていることをマハーバーラタではユディシュティラが実現している形になっている。ヒンドゥー教の聖典であるが、一神教に近い印象も強く、神との合一を説くあたりは東方キリスト教に近く、親近感を覚えた。ただ、自分がキリスト教の文脈に引きつけて読んでいるような気もするので、もう少し読み込みたいところ。2020/01/25

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