内容説明
薬が効かず、慢性化するうつ病が増えている。本書は、森田療法から見たうつ病の慢性化を分析し、森田療法による治療への介入方法を豊富な症例により具体的に解説する。休職を繰り返す、長い引きこもり、家族もうつ状態に……といった慢性うつ病で悩む本人・家族の助けとなる一冊である。慢性うつ病には、薬物療法や認知行動療法が決して万能ではなく、森田療法がクローズアップされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayoA
1
流動し変化する一個の「自然物」として人間を理解し、うつ病はその生き方の行き詰まりで、回復には生き方の転換が必要だという森田の思想は、現在のマニュアル化されたうつ病治療を痛烈に批判している。自分の限界や人生の無常を知り、あるがままの自分を受容し、揺れながらも素直な欲望に沿って生きていく…そんな自然な回復を支援する森田療法は素晴らしいと思う2023/09/28
Asakura Arata
1
内容は結構難しかった。じたばたしないことだな。自分の臨床で無意識にやっていることだな。2013/02/21
くま
1
非常に分かりやすい。症状の除去というより、生き方を問うている。行き詰まった生き方から、いかにその時々に合った生き方に転換できるか。うつ病というより、もっと広い範囲に応用できると思います。2013/06/14
yoshi
1
多少カタいが、双極性Ⅱ型を含め、森田療法の考え方、アプローチがよくわかる。取り除こうとせず、気分の揺れをそのまま受け止める、持ちこたえる。とらわれ(悪循環)の構図を意識する。肥大した自己意識の逆三角形の反自然的な生き方の行き詰まりを理解し、もっともっとを諦める。気分、思い通りの現実、他人の評価など、できないことと、目の前の行動など、できることを分けて、できることに集中し、自然な回復力を引き出す。2013/02/18
みっとん
0
○2017/10/29
-
- 電子書籍
- 婆ボケはじめ、犬を飼う(分冊版) 【第…
-
- 電子書籍
- 「天皇機関説」事件 集英社新書
-
- 電子書籍
- タタールで一番辛い料理
-
- 電子書籍
- 【プチララ】目隠しの国 story12…
-
- 電子書籍
- 今日から (マ) のつく自由業!(4)…