講談社文庫<br> こぼれ落ちて季節は

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講談社文庫
こぼれ落ちて季節は

  • 著者名:加藤千恵【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2017/05発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062935975

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内容説明

田舎から上京した愛は、大学のフリーペーパーサークルの先輩・新野に恋をしている。キスもしたしセックスもした。でも彼は愛を好きなのだろうか。一方、那美香も同級生の新野のことが気になっている。二人の思いがたどり着く先は……。アルバイト先の後輩・あさひに思いを寄せる長谷岡と彼に片思いをしている小埜。ろくでもない男との運命を占うあさひと彼女のことを疎んでいる妹のゆき。繊細に揺れ動く感情を描いた連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

87
めぐる季節のような恋愛模様が美しかったです。リレー形式で紡がれる短編の数々なので、登場人物の気持ちがリンクしていて読みやすかったです。日常は少しずつ時間を刻みながら、季節をこぼしているのでしょうね。鮮やかな恋愛を楽しみました。2018/01/12

ピロ麻呂

38
彼女→その彼氏→その浮気相手→その妹etc.リレー形式の恋愛短編集☆話の終わりが次の始まりにつながっているから、頭をリセットせず続けて読んでいけるヾ(≧∇≦)さすがカトチエ!短編うまいなぁ~短歌もいいけど(^-^)2017/02/15

10$の恋

33
恋というものは、兎角ままならない。想い想われ振り振られ、あたかも川に舞い落ちた葉が水流で近寄ったり離れたりするように。若き男女が恋の綾に揺れ動く連作短篇は、ひとつひとつが二人の視線で語られ五月雨式に連なる。『本心』というものは実際に口に出すのが非常に困難だ。「本当の気持ちを伝えたい…」「気づいてよ…」。冷める恋もあれば目醒める愛もある。恋愛には勝者も敗者もないと思う、長い目で見れば。時の移ろいで、季節のように心も彩りを変えて行く。この連作の流れは結構好きだな、たぶん女性好みの本だと思うけど(笑)。2023/09/16

わった

18
カトチエさんの恋愛小説はやっぱりいい!登場人物が多くて、またそれぞれ関わりがあったりして少し整理しながら読まないとわからなくなってしまいますが、恋愛模様がクロスしている感じが良い。女の子の思いがとてもリアルで感情移入しやすいのが良い。今のタイミングで読んだのもよかったのか、恋愛がうまくいかない女の子たちがすごく響きました。2017/04/30

めぐみ

14
対等な関係に見えて、一方通行だったり全然違う方向を向いていたり。一人一人に人生があっていくら仲良くても全部を共有することはできないけど、何年後かにでもたまにはその相手のことを思い出してまた成長するきっかけにできたらいい。全部が書ききられていないから、この先この人たちの関係がどうなっていくか気になる余韻もいいです。2017/03/02

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