内容説明
著者がリーダーを務めた国内初の「子どものうつ」実態調査(文部科学省)で、小学生の12人に1人、中学生の4人に1人が「うつ」になっているという衝撃の結果が明らかにされました。急増するうつ病は、大人だけのことではありません。子どもだって、うつになるのです。児童青年精神医学を専門とする著者が、大人よりわかりにくく見逃されやすい「子どものうつ」との向き合い方、治療法を紹介します。
目次
まえがき
第一章 子どもにも「うつ」がある
第二章 「子どものうつ」はどんな病気なのか
第三章 さまざまな「うつ」の表れ方──診察室のケースから
第四章 「子どものうつ」とどう向き合うか
第五章 「子どものうつ」の実態調査
第六章 新しい生き方を模索する子どもたち
あとがき
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるな
2
うつとはどのような病気か、子どもがうつになったらどう対応するか、どのくらいの割合でうつの可能性がある子どもがいるのか等々。 著者は度々「うつは心ではなく身体の病気」と書かれてます。だから、子どもであっても、薬物療法が原則だと。薬の副作用や薬漬けとかの心配はあるけどそれでも必要なんだなぁ。あと、子どもとの対話の際には、子どもとしてではなく一人の人間として関わること、だけど子どもだからうまく言葉を紡げないこともあるから、対話者が話を促したりちゃんと言えたら褒めること、というのが心に残った。2020/07/23
りお@積読本増加中
0
もう子供という年齢ではないけれど、どれも当てはまった。体の病気だから、ゆっくり休めばいいと書いてあって、完全に治るまでゆっくり休もうと思う。2020/03/05