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内容説明
プロ野球草創期に、わずか3年半しか存在しなかった幻の球団・ライオン軍。現代プロ野球の礎ともなったユニークな球団経営を始め、歴史に埋もれた「ライオン軍」を丹念な取材で描きだす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
12
自分の気持を正直にぶつける。それが常に最善手となるわけではないが、それをよしと感じてくれる相手は必ず存在する。強い力を持って動けば、それを心良く思うものもいれば、反対に敵対するものもいる。例え敵対する人がいたとしても、しっかりと味方になってくれる相手がいればそれで充分に戦える。2015/08/16
さんつきくん
6
どれだけ広告が大事かと言うこと。どれだけ良い商品を作っても、周知されなければ意味がない。歯みがき粉で有名なライオンが戦前、行った広告、それがプロ野球球団の冠スポンサーになると言うもの。戦前の3年半存在したライオン軍。戦前のプロ野球は巨人以外、人気がなかった。六大学にすら及ばない。それでいて、ライオン軍は弱い。この書は球団側とスポンサー側の2つの視点から書かれたもの。プロ野球発足当初は興業に苦労したことや当時の実情、やがて忍び寄る軍靴の足音などに翻弄される。戦前のプロ野球が伺える、興味深い本でした。2018/01/07
トライ
5
ライオン軍については戦時中に「ライオンは日本語だ」と言い張った→却下というエピソードしか知りませんでした。ライオン歯磨のマーケティングとの密接なかかわり。野球を知らない頃のカミソリ龍二こと鈴木龍二も登場。あと小西得郎さんはなんだか凄い。2015/10/06
siomin
5
プロ野球草創期に一瞬だけ存在したライオン軍。この「ライオン」は,歯磨きメーカーのライオンのこと。弱小チームをスポンサーとして支えつつ,いわゆるネーミングライツを行ってプロ野球興行を利用して自社の宣伝に努めていった。 戦前のプロ野球史だけでなく,スポーツを販売促進の材料として利用した先駆的存在として,貴重な一冊になっています。戦時中の敵性語排斥が「ライオン」まで及んでいたとは知らなかった。 著者は製品の工業デザインなどを研究している人で,著者紹介や著書一覧を見ると工学の本と錯覚してしまいそうです。2015/08/03
渡辺 にゃん太郎
5
明治・昭和期のマーケティング戦略が現在も通じるかといえば答えは否であるが、集団を巻き込むという意味ではその根本は変わっていないと思われる。では全国を巡業する吹奏楽団を現在に置き換えると何になるのか、その戦略を編み出せる人は将来的にライオンです(適当。野球の部分は予備知識があればもっと楽しいと思う。さらっと書かれていた河野安通志しかり、赤嶺昌志しかり、1冊の本ができるレベル。5章までは引用に辟易して退屈することもあったが、6章は胸熱展開でよかった。2015/07/25
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