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内容説明
「明治維新」とはいったい何だったのか?
“経済の掟”で「維新成功」の謎を解く!
江戸時代の日本は“世界最強”の「資本主義」の国だった! !
“世界史の奇跡”と言われる、「明治維新」とは何か?
なぜ「江戸幕府」は“倒産”したのか?
江戸幕府のマクロ経済政策から、百姓のビジネスモデルまで、
維新前史を“経済的視点”で描く―。
「経済」がわかれば、「日本」がわかる!
日本近現代最大の謎に挑む、著者渾身の書下ろし! !
■ 歴史教科書には矛盾が満載!
■ “経済の掟”がわかる人、わからない人
■ 維新の成功は「江戸時代の蓄積」があったから
■ 信長、秀吉の遺産を相続した家康
■ 荻原重秀が理解していた「貨幣の本質」とは?
■ 耳障りの良い思想「貴穀賤金」
■ 坂本龍馬もパクった「海商」のビジネスモデル
■ 新通貨「円」の登場! 他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
35
開国の大変化は全国に及んだ。「木曽路はすべて山の中」で始まる「夜明け前」にはこの様子がよく書かれていた。幕藩体制は関ヶ原の戦いを固定化したもの。改革のチャレンジャーが何人か出たが、中途半端に終わった。「関ヶ原の足枷」が抵抗勢力だった。強い経済力がありながら国防力を強化できなかった。また、高度な資本主義を発達させながらも為替レートの設定交渉に失敗、通貨不足が起こり、マクロ経済を混乱に陥れた。庶民には原因がわからない。排外熱は経済問題と無縁ではなかった。志士視点の歴史観では、重要な経済問題が抜け落ちてしまう。2017/04/02
masabi
25
江戸時代を経済の観点から読み解く。筆者がリフレ派ということもあり、貨幣改鋳による貨幣供給量の増加が生産性に見合ったことで経済成長を促進したことを指摘する。日本史と経済学の知識があったほうがより楽しめると思う。江戸幕府は分権型で中央政府でありながら全国に対しての徴税権を持たなかったこと、ひいては政府の人材が経済政策に無知だったために明治維新は必然だったとする。2016/09/02
さきん
17
改鋳に対するマイナスイメージを覆す試みだと思った。お金の供給量を増やすことが景気を刺激したというリフレ的な考えが強く反映されている。藩札の話も勉強になる。2016/05/15
jiangkou
8
またまた明治維新というより幕藩体制と江戸時代の経済体制という感じの内容。江戸時代が教科書にあるような農民vs武士みたいなのでは無いことが[菜の花の夢]などの小説でしっていたが、なぜ幕府や藩が急に財政危機に陥ったのか、でも田沼の元禄文化とかあったけど、これって悪いことなの?とかよくわからなかったことが分かった。室町期の銭不足⇒石高制で安定⇒戦乱終了江戸で経済発展、インフレ+米増産⇒米価下落⇒米を売ってももうからない、藩困窮、というシンプルな話だった。意外だったのは薩摩等も大借金を踏み倒していたこと。面白い。2017/11/04
珈琲好き
8
マクロ経済学の知識なしに江戸時代は理解できないなと痛感2016/08/06