内容説明
世界最大の情報機関『大図書館』には『死書』を扱う『史書記』がいる。彼らの使命は、無作為に人に取り憑き、過去の事件を再現させる霊物『死書』の回収。
新人史書記レイン・ジークは、正式に史書記の認可を受ける儀式『神授式』へ参列するためシュレイの街を訪れていた。街を訪れた史書記は、レインを含め七人。
親交を深めようとした矢先、『D・C・アドラー』を名乗る人物から、史書記を標的とする連続殺人予告が七人の死書に浮かび上がる。第一の殺人が起きたのち、容疑者となったのはレインで……!?
これは死書の再現か、意志のある殺人か。
――すべてを暴け。そして――「この七日間の真相は?」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシナーたかはし
12
様々な本にそれぞれ特殊能力が備わっていて使役する、て過去の作品にあったような。それと展開が「六花の勇者」ぽくも読みづらい所がちらほら。ファンタジーなのに、魔法を使わず、知恵を駆使して推理していく展開でも面白かったかも。2017/05/01
ヱロ本Gメン
10
雰囲気を追っかけすぎで読みにくい文章。どっちが史書士で衛士なのかさっぱりわからないやり取りにゲンナリ。レインを巡る人間関係もさっぱり。またレイン、ライカ、イスナ、クレイと語感がに過ぎていて読み難いことこの上ない。変人キャラ付けが無理やり過ぎて違和感マシマシ。とまあ、気に入らない所は多々あるが、ガガガ文庫の『魔法医師の診療記録』並の変態展開があるなら今後に期待したい。2017/05/06
真白優樹
9
真相を掴めなかった事件から生まれた本を回収する少年達が、一つの街に集められ惨劇に巻き込まれる物語。血に塗れた惨劇の先、救われぬ真実は明かされる。私怨によって引き起こされた模倣した惨劇。それに巻き込まれた子供達は疑い合い潰し合い、幾多の犠牲の先に真実と辛い勝利を掴み取る。全体的には魔法に旧き良きミステリーを掛け合わせた感のある物語であり、対立に追い込まれた子供達が無為なる死に見舞われる無常観と、同じ目的を抱えた二人が近づき合い共に歩き出す光景がある種の独特の美しさを出しているのである。 次巻も楽しみである。2017/04/25
葛野桂馬@時津風@ハスター
7
最近のラノベの中では久々にいい雰囲気のものを引いた気がする。こういうある種の「エグさ」というのかな、こういうのを書いている作品がほんと少なくなって来ているからこういうのはホント貴重だ。惜しむらくは世界観や物語に作者の筆が追い付いていないことか。もうちょっと軽い話で1巻2巻を出しておき、3、4巻上下で今回の話をやればかなりの話題になっただろうし、読んでいる人も世界観がしっかり認識できたはず。雰囲気がいい分、残念さが際立った作品だったと思う。2017/05/13
へいちょー
6
大好物。「ウィッチハント・カーテンコール」のスケールを小さくして、その分わかりやすく綺麗に纏められたファンタジーミステリ。設定が興味深い。過去起きた未解決事件が死書として具現化して人に乗っ取り、その事件を再起させる。その回収の役を担うのが史書記と呼ばれる死書を異能のように操る者たち。7人登場するわけだが、ミステリ物だから重きを置いていたのは内面描写。登場人物の骨の髄まで掘り下げられ非常に完成度が高い。勿論ミステリ面でもトリックは死書の効能を用いたものもあり、ロジカル中心も然り。最後に、普通にグロいです。2017/04/30
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