毎日新聞出版<br> 天皇と日本国憲法(毎日新聞出版) - 反戦と抵抗のための文化論

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毎日新聞出版
天皇と日本国憲法(毎日新聞出版) - 反戦と抵抗のための文化論

  • 著者名:なかにし礼
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • 毎日新聞出版(2017/04発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620322582

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内容説明

日本国憲法は世界的普遍性をもつ芸術作品とする著者が、天皇と憲法をめぐる戦後秘話を語り、文化の力による新たな平和主義を思索する。もはや沈黙している時ではない。反戦と抵抗のための文化論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
憲法は権力を握り国政を行う人の権限を制限するためにある。議員が不自由なのは当然。権力は疑うべし、と(12頁)。白洲次郎が絶賛した第九条(14頁~)。白洲氏は、二度と造りたくない国防国家としており、近所近辺の弱いものいじめをするのはやめましょうと平和主義を唱えたという(16頁)。 中曾根康弘元首相も、自然エネルギーを文化とする、自然エネルギー推進派発言(73頁)があり、これは意外だ。80年代に原発は稼働していったのだから、時すでに遅しではあるが、言わないよりはマシか。  2014/09/21

びすけっと

10
2014年3月刊。初出 サンデー毎日。ジャンルごとに再編集されているので、歯に着せぬ物言いが後の章ほど少なくなってくのは仕方のないところ。1章「天皇と日本国憲法」、2章リメンバー ヒロシマ・ナガサキ」が特に良かったです。現政権がいかに都合の良いところばかりをつまみ出して宣伝に利用しているかがよく分かりました。著者の引用が多く、読んでみたい触れてみたいと感じる本がとても多かったです。外地生まれ、棄民された著者だからこその力強さも感じました。日本国憲法こそ読書人も読まねばならないものと強く感じました。2014/05/27

カープ坊や

7
反戦反核の なかにし礼 著 そして このタイトル 期待を込めて読み始めましたが 残念! 表題作の話題は 極々一部分だけ。 作者の数々のコラムをまとめた本ですから 題名に偽りありとは言いませが ウ〜ン(-_-#) 2014/05/16

makimakimasa

4
2013年前後のエッセイ集で、天皇や憲法に触れた項目は限定的。文化人によくいそうな頑固な九条擁護論で、特に読むべき知見が無いのは想定内(当然安倍政権に批判的だが、首相が「戦場のニーナ」と面会した件では、その律義さを認めている)。それより著者の満州引揚体験からくる日本人論や、芸術鑑賞評論が面白い。映画『レ・ミゼラブル』と本『千住家の教育白書』は要チェック。NHK『ミュージック・ポートレイト』出演時に紹介した人生の歌ベストテンは各曲YouTubeで確認しながら読んだ。『人生の並木路』と『二十歳の頃』が印象的。2019/06/25

編集長

4
なかにし礼と聞いて思い出すのは天使の誘惑?ドリフのスンドコ節? 本書は作詞家・直木賞作家がサンデー毎日に連載したコラム50数本をまとめた一冊です。表題作のような政治的発言と芸能芸術への造詣の深さを感じさせる文化評が歯切れよく綴られていて、まさに一気読みでした。著者の壮絶な人生体験(『兄弟』を読んで驚きました)が、この「反戦と抵抗のための文化論」(本書のサブタイトル)に説得力を加えています。戦争準備と原発・武器輸出に忙しい安倍晋三氏には、ぜひ「正午の思想ーあとがきにかえて」だけでも立ち読みしていただきたい。2014/05/02

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