内容説明
私は自分では犬好きだと思っているが、この本を読んだ人は「犬好き? とんでもない!」といわれることだろう。さよう、私は変種の犬好きなのである(by佐藤愛子)――本書は、佐藤愛子先生の名エッセイから、犬と動物に関するものを厳選して集めました。「怒りの佐藤」に「こらーっ!」と怒鳴られ、おもらしをしたり、終始上目づかいになったりしている佐藤家の犬たち。しかし、眠りながらうなされる犬の過去を憐れみ、ご近所の苦情をものともせずのびのびと庭をかけまわれるように鎖につなぐことなく、次々生れる子犬の貰い手に手を焼きながらも去勢をためらい(しかし、ついにタマ抜きをせざるをえなかった)。ドッグフードは味気ないと犬のためにご飯を炊いて日替わりの味付けをする佐藤先生を、犬たちは愛すべき飼い主と思うのか、それとも犬の敵と思うのか…。変種の犬好きとはどんな?? 愛犬家の皆さん、ぜひ本書を読んでみてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
37
そうよね。昔は家の中で飼われている犬なんてなかった。たいていは外の犬小屋につながれているか、庭に放し飼いにされていた。今みたいにぬいぐるみみたいな犬はいなくてたいてい雑種だったな。もちろん、ドッグフードなんか打っていなくて、残り物みたいなのを食べていたと思う。そして、佐藤さんはその育て方をずっと続けておられるのだ。どちらの犬が幸せか。犬が入院して出産するというのは、何なの!?と思う。どこかで読んだ話だと思うのもあった。いろんな著作の中の犬や動物にまつわる話が抜粋されていたようだ。2021/09/10
ゆずぽん
13
色々なところで書いた犬との暮らしや愛し方を集めたエッセイ。見方はいろいろできますが、愛子さんが犬好きなのはとてもよくわかる。犬もこんな風に飼われたら幸せなのかもとも思ってしまう。相変わらず怒ってはいるけれどね(笑)愛子さんにしてみれば、イヌ科ネコ属みたいなうちの犬は認めてもらえないんだろうなぁ(笑)楽しかった♪2017/05/25
ひさか
6
2001年4月PHP研究所刊。2005年12月文春文庫化。2017年4月にPHP研究所から新装再販。1970〜1993年にかけて刊行された、13冊のエッセイから、動物関連の22編を収録。愛子さん節さく裂のお話は、読んでいて、痛快で、楽しかったです。犬だけでなく、馬やその他の動物達のお話も面白かったです。2017/09/27
ぽた
4
愛子さんの 犬に纏わるエッセイを兎に角あつめて まとめた本。タイトルがいい。犬と暮らした経験のある者は なにかしら 申し訳ないと 心の隅に持っている想いがあると思います。 愛子さんの 犬にたいする 距離感が いい・・犬種 雑種 最高!・・好みも一致(うちの子は 柴系雑種でした)2018/10/05
カタコッタ
3
☆3。2017/07/14
-
- 電子書籍
- 偽りのスパイは王太子の檻に囚われる(6…
-
- 電子書籍
- お飾り王妃になったので、こっそり働きに…
-
- 電子書籍
- 捨てられた妻に新しい夫ができました【分…
-
- 電子書籍
- 世界マネーが狙う「大化け日本株」~厳選…
-
- 電子書籍
- こっちにおいでよ。 1 マーガレットコ…