内容説明
食事、仕事、人間関係、環境……何気ない日常が、遺伝子を変える!? 全世界注目の「遺伝学者×医師」が、最先端の遺伝学「エピジェネティクス」のすべてを解き明かす! 世界18か国でベストセラーとなった「人生を変える遺伝子の真実」、ついに日本上陸。「遺伝」を、もう「運命」とは呼ばせない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
38
エピジェネティクスとは環境や食事によりDNAのメチル化がおきやすくなり、それが子どもの世代の遺伝子にも引き継がれるというもの。いじめにあうとセロトニントランスポーターの遺伝子のメチル化で遺伝子がオフの状態になり、セロトニン不足によるうつの可能性が高まることがわかった。この変化は一生または数世代のわたって続く可能性がある。それだけでなく、食品も薬剤も多くの人に効果があるという真実は稀な人には有害になることを遺伝学は示しており、個人の遺伝子情報を知ることが今後必須になるであろう。将来を示唆してくれる良書。2019/03/10
RED FOX
11
「遺伝子も常にオンやオフに切り替えられている」胚から胎児になる時、心臓が左に、肝臓が右に、どうやって作られるのか、不思議。発現という考え方を知る。2020/08/10
ドルーク
10
何億の遺伝子の配列が一つ変わるだけで、人は生命に関わるような疾患に陥ることがある。人には無数の特徴があり、物事から受ける影響も、実に様々。健康に良いと思われている食べものが、思わぬ害を催していたり(下手したら、死に至ることも)、がんにかかりにくい低身長の民族がいたり(成長が抑制されているから)、まだまだ謎は多い。食べ物も、環境も、向き不向きがあり、体質も人によっての差異が多々あるが、それを活かすことや、変える余地もまだまだ未知数である。2017/05/02
Yukihiko Yoshimine
8
ほうれん草に含まれる化合物は僕らの体内の細胞に異なる振る舞いをさせる指示を送ることができるのだ。2017/05/19
なむさん
6
論文がこんなに面白いなら次々読むに違いないのに!知識と最先端の研究結果の宝庫という感じの面白い本でした。次回作早く出ないかなぁ!内容は、遺伝子に劣等感を感じる人にとっての朗報、つまり遺伝子は完成された本ではなく、表現するかどうかはスイッチ次第という事が書かれている。細かいことも分かってこないかなぁ、偉い先生方、頼みます。とりあえず私のフサフサした睫毛は浮腫みやすいという事を、足の指の間の水掻きは良い水泳選手になれる(!)という事を物語っているらしい。浮腫みはホントそうだよなぁ…水泳は始めてみよう。2018/01/13