内容説明
「高名の依頼人」をはじめ、「サセックスの吸血鬼」「這う男」など、おなじみベイカー街221Bを訪れる依頼人が持ち込む難事件。あるいは、サセックスのささやかな家に隠遁したホームズを待ち受ける事件……。1887年、『緋色の研究』で颯爽と登場し、たちまちのうちに名探偵の代名詞となるほどの人気を博したシャーロック・ホームズは、4長編56短編で全世界のファンを魅了し、いま鮮やかに退場する。「読者諸君、今度こそほんとうにシャーロック・ホームズともお別れだ!」深町版ホームズ全集、ここに完結。/解説=有栖川有栖※本書は、2017年4月14日新版初版発行の書籍を底本としております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かさお
27
2024年の読書納めは大御所ホームズです。短編が12、解説3つを合わせて477ページのボリュームだったけど、それぞれバラエティ富んだ味わいなので、ひとつ、もう一つ、と、あっという間に読んでしまった。常々ホームズの魅力って言語化するのが難しいなぁ、と思っていたら、解説の有栖川有栖のコメントが、まさに私の気持ちを代弁してくれていた。→【奇人伝として、冒険活劇として、伝奇小説として、捕物帳として、人情話として、、、】そう、多面的なんですよ。観察眼とか化学とかロジックだけじゃないんですよね。大満足😊2024/12/31
LUNE MER
23
正真正銘の最後の聖典。最も時代が下った後の作品であり、電話でワトソンとやりとりしたり、レコードを利用して犯人を罠にかけるなど、当時まだ新しかった機器の物語への活用も見られる点がホームズ体験談として新鮮。ホームズ譚の基本はワトソンの手記であるのに対して、語り手がホームズ自身であるという非常に珍しい短編が2篇収録されているのも新鮮。これを読み終えると、ついに聖典を読み切ってしまったという感慨に浸れる。2023/04/07
まえぞう
22
このシリーズの9冊読み終えました。最後はいかにもこれで終わりになりますよという感じがそこここにでていましたが、十分楽しませてもらえました。2023/02/14
鐵太郎
15
深町眞理子さん翻訳のホームズ全集の締めくくり。その前に別な翻訳の「事件簿」を何冊か読んだので、内容については特にないけど、深町さんの翻訳文が気に入りました。「おやおや、ガリデブという名前の人間を見つけるとね、金になるんだってさ」──こういう軽い言葉で語るホームズって、なんか親しみやすい感じ。ここで締めくくられたホームズ譚ですが、最初にこの本が発刊されたとき、当時の読者は嬉しかっただろうなぁ。たとえ、ちょっとこのホームズ像に違和感があったとしてもね。2017/06/15
chie
13
ホームズを読むのは、小学生以来約40年ぶり。この巻は完結篇で、読んだことはないのだけれど、ホームズの世界を満喫できた。言葉にはうまく出来ない。ただ、どれを読んでも、あぁ、これがホームズなんだと思った。著者のまえがきでは、最後の宣言がなされているけれど、ホームズ自身は最後の素振りを見せていないところは、それもコナン・ドイルの仕掛けなのだろうか。読者がいる限り、ホームズも永遠、なのに違いない。2019/11/29
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