内容説明
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本書は、暗号理論やプログラミングの基礎にもなっている「数論」の入門書である。「完全数」「素数の無限性」「素因数分解」「作図問題」の4つを入口として、フェルマー、オイラー、ガウスらの天才たちが築いてきた「数論」という高峰に挑んでゆく。その頂上は数学の専門家にさえ霞んで見えるほどの高峰であるが、工夫を凝らした解説により、代数的整数、素イデアル分解、超越数など、可能な限りの高みへと案内する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉
3
院生時代、整数論はあまり関わりがなかった。2^p-1の形の素数をメルセンヌ素数ということくらいしか頭に残っていない。ラグランジュは未定乗数でやったような気がする。オイラー・ラグランジュの定理やフェルマーの小定理などなしっかり導けるようにしたい。素数の無限性はおしゃれだった。ガウス整数や超越数などはまだ自分には早い。チェビシェフの定理は確率論で習ったような気がする。2018/01/10
ケンサン
0
初学者のためとはいえ、数学の専門家でないと、途中からは感嘆の言葉しか浮かばない。ユークリッドの原論の完全数、素数の無限性、素因数分解の数論がフェルマー、オイラー、ガウス等、季代の天才数学者たちによって解明されていく。ただし、まだまだ未解決の難題が蠢いている…これだけITが発展していても証明には至らない理論数学。代数学、解析学、群論、等様々な数学的アプローチが施される。素数はその特性から暗号に大きな貢献をしているとのこと。素人にとっては専門領域が深すぎて物語的な視点で感動を味わうのが良い塩梅(笑)2022/10/15