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内容説明
漱石が「カール・マークスの所論のごときは…今日の世界にこの説の出づるは当然のこと」と述べた『資本論』。近代人・漱石が感じたこと、現代も古びていない『資本論』の価値を理解するために、全3巻から成る『資本論』を一つの章にまとめ、マルクシズムが日本でどのように受け入れられたかを明らかにし、漱石は社会主義に共鳴していたのか、に迫る一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
9
『資本論』や経済学史を知るには◯。しかし、漱石を知るには☓。第2章は『資本論』の大意・要約が示され、これから『資本論』を読みたい!という人には有益(私には要約すら難解だったけど)。漱石については、作品や書簡の一部を抜粋して、漱石が社会主義に共感していたという事実を示すだけ。漱石が『資本論』から受けた影響が作品にどう反映されているか?といった考察がなされないのがひどく残念(そもそも、漱石は『資本論』を読んでないみたいだが)。漱石の社会認識を知れる本かなと思ったが、ちょっと期待はずれ。2017/08/20
紫の煙
4
最初にマルクスと漱石の生まれからたどり、2章で資本論の概略をざっと述べ、最後に現代までのマルクス経済学と時代との関わりを書いている。漱石との関連はよく分からないが、結局マルクス学者が、資本論を語りたかった。2017/08/06
takao
2
ふむ2024/04/01
カモメ
2
漱石とマルクスの関連はあまりよく分かりませんでしたが、資本論の要約を久しぶりに読み復習となりました。とても分かりやすく、現在の会計と比較しながら、また資本論の課題に関しても述べられていて良かったです。マルクス及び資本論の日本に与えた影響や、歴史とともに、そして世界の動きと共に資本主義的思想や社会主義的思想と日本が移り変わっていく様子も興味深かったです。社会を分析する観点として、哲学的な側面も重要なのだと思いました。2019/04/06
ゲバイタ・クマオ
2
2章の『資本論』大意・要約以外を読了。主に漱石について、マルクス及び『資本論』についてザッと知ることができる本。2017/02/05