金融ジェロントロジー―「健康寿命」と「資産寿命」をいかに伸ばすか

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

金融ジェロントロジー―「健康寿命」と「資産寿命」をいかに伸ばすか

  • 著者名:清家篤【編著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 東洋経済新報社(2017/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492733424

ファイル: /

内容説明

金融機関も他人事ではなくなる2025年問題とは何か?
認知機能が低下した高齢者の資産管理はどうあるべきか?
再生医療や介護ロボットなどの実用可能性は?

日本の高齢化は世界に類を見ないものである。
日本では、高齢化や認知症の問題は、医療、介護、社会保障制度などを中心に議論されてきたが、明るい高齢社会をいかに築くかを考えるとき、もう1つ大事な視点がある。お金の問題である。

認知能力の低下した高齢者の増加で最も深刻な影響を受ける可能性のある産業が金融業である。複雑な金融商品の購入は認知能力のしっかりした個人でも容易ではない。認知能力の低下した高齢者にそうした金融商品を買ってもらうわけにはいかない。

しかも、金融資産の保有量は年齢に比例して増える傾向にある。高齢者ほど多くの金融資産を保有しており、かつ認知能力低下のリスクもより高く持っているのである。高齢化と認知症の増加の問題は、高齢者の資産管理・運用を担う金融機関の問題でもあるのだ。

すでに米国などでは、老齢期及び老齢化のプロセスの研究であるジェロントロジー(老年学)と金融(資産運用・資産管理)研究とを組み合わせた学際研究が進んでいる。それが「金融ジェロントロジー」と呼ばれるものだ。

このような問題意識をもとに、医学・工学などの自然科学、経済学・法学などの社会科学の研究者と、金融機関や民間シンクタンクの知見を集め、明るい高齢社会を築くために、いかに「健康寿命」と「資産寿命」を伸ばすかについて、現状の問題と解決のための提言をまとめたものが本書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すのす

3
今までにあまりない新しい切り口の本だった。認知症、後見制度、データヘルス、資産管理、グローバルヘルスと、分野横断的に、高齢化が進む日本のこれからについて書かれている。それぞれの論も、専門的に過ぎない形で、広く興味を持ちやすい。少子高齢化が未踏の領域へ進む以上、対策も既存の概念にとらわれず柔軟に考える必要があると痛感した。2017/10/05

akanishi

1
7章高齢者の資産管理に興味があり当著を手にした。他にも高齢者の認知機能の低下について2章では医学面、6章では法的側面から幅広く触れていた。2021/01/08

讃壽鐵朗

1
かなり難解で、分かりやすく解説した一般書が必要、大江英樹氏が書いてくれないかと2018/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11676586
  • ご注意事項

最近チェックした商品