内容説明
いつもおしゃれで可愛い有田七実は、会社でも評判の『完璧』な女の子。だけど、その実態はズボラで勝気な毒舌娘。憧れの『王子様』の心をつかむため、猫をかぶってきたけれど、彼は他の女性と結婚してしまい……。そんな七実のそばにいるのは、有田家が営む下宿屋の住人、高木慎哉。職業不明、挙動不審と、ちょっと残念なイケメンだけど、ひょんなことから七実は彼の意外な正体を知ってしまい――？ 「ロマンティックにささやいて」の、あの「有田さん」の恋を描いた、心温まるラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りう@ハンドメイド製作中♪
9
前作ロマンティックにささやいてでは当て馬だった有田さんサイドの恋愛小説。前作はヒロインの倫子が少女小説の大好きな妄想女子に対して、今度はヒーローが気弱なヘタレ妄想男子。しかも小説家。前作では媚び売り女子だった有田さんだったが生い立ちやらや素がわかってきたらなんか好感が持てました。....それにしても高木さんは乙男だし、有田さんは漢女だし（笑）いろんな意味で逆転カップルだな〜2014/05/06
かず
6
七実は母親に捨てられた経験があり祖母に育てられている。ある日、会社に助っ人としてきた日比野に母親がなぜ自分を捨てたのか？の真相を明かされる。七実はショックを受け祖母がやっている下宿屋に居る高木に助けられる。2人とも親に恵まれていない環境でも七実の性格はめんどくさい、まわりの人間に嫌われないよう、捨てられないように合わせすぎ自分を偽りすぎている。でも高木と居るときは本当の自分になれるのでよかった、が本当の自分が強すぎるような気もする。2017/12/13
絳楸蘭
5
｢ロマンティックにささやいて｣のスピンオフでした。立場や目線が変われば、湧いてくる感情も違ってくるもので、七実ちゃんが不器用なかわいい子に見えてくるという…。一面だけを見てその人の全てを知った気になっちゃいかんってことですね。2013/03/27
つっきー
2
★★★★ 自分を取り繕って必死に恋人になろうとしたのに失恋。会社では変わらず猫を被り、祖母の管理するアパートでは半纏で着飾らない自分。そして、母親に捨てられた過去。と、なかなか痛々しい彼女。そんな彼女が心を許すのは冴えないアパートの住民。この彼が女性に慣れてない挙動不審男子なのが面白かったな。後半は男性目線になっていてさらに楽しめる内容。彼がずっと彼女を見つめて来た様子が、微笑ましく可愛らしく見えた。祖母と3人で食卓を囲んでいる様子がすごく好き。2018/02/24
飲も飲も
2
前作あったのね。ロマンティックにささやいても読んでみよっと2017/06/16
