- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(スポーツ/アウトドア)
内容説明
2016年度、第27回ミズノスポーツライター賞、優秀賞受賞作品!
スタジアムには日本人が知らない世界基準がある!
渋谷スクランブル交差点「自称・日本代表サポーター」、「JAPANESE ONLY」横断幕&バナナ事件、
旭日旗問題、「サッカー犯罪防止法」、ネオナチとフーリガン、ウルトラスの革命、ザンクトパウリのゴール裏、欧州クラブ事情……
サッカーはレイシズムとどう闘ってきたのか?
木村元彦氏(ジャーナリスト)、激賞!
「がんばれ!ニッポン」層が大きなマーケットとされるサッカー界において、
ナショナリズムに抗い民族差別問題に正面から取り組んだライターはほとんどいない。
その中で清義明は極めて稀有な存在である。
本書は路上でもスタジアムでも全力でレイシストと闘って来た清が
必然を以って著した、日本初のサッカー界からの反差別の書である。
サッカーとナショナリズムは強い親和性をもつ。
スタジアムは世の中の縮図であり、いいことも悪いことも、スタジアムで起きたことは世界に波及する。
本書では、それに翻弄される人々と、それでもそこから見いだされる希望について、フィールドワークの成果を報告する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
68
スタジアムの差別主義や排他主義を、生々しく描き出している。サポーター達が語る生々しい感情と、浦和のゲートに掲げられた「JAPANESE ONLY 」という段幕や、対戦チームの黒人選手にバナナを差し出すサポーターに、辛くなって最後まで読めなかった。でも、哲学者然としたオシム監督の「スタジアムは現代の教会だ」という言葉は救いだった。「収入も生まれも、社会的地位も問われない。毎週末、サポーターは教会ではなくスタジアムに足を運び祈る。スタジアムは人々が生き延びるための支えなんだ。病み傷ついた心が救済されている」2023/09/27
こも 旧柏バカ一代
25
愛国と差別は紙一重。 浦和の「Japanese only」と横浜FMのバナナ問題、代表の日韓戦での旭日旗、ロンドン五輪の独島等について当事者等にインタビューしてるのが面白い。 旭日旗は抗日の英雄、李舜臣と安重根を掲げられたカウンターだったのか・・アホだ。韓国人も日本人も、、、 そしてサッカーの原作地ヨーロッパの差別問題も網羅してるのも好印象。 柏サポの私にはかなり馴染みのある名前が出て来た。 イ・チュンソン。日本国籍に変えて李忠成に名前を変更したのは柏在籍中だった。アン・ヨンハも柏に居てプレーしてた。2020/01/19
garth
16
ぼくはFCコリアが「日本のアスレチック・ビルバオ」となることを期待してる部分があるんだけど、そうなったらそうなったで当然いろいろ問題が起きるんだろうなあ、とも思う。そういう問題が起きないように、小さくしておけという考え方もあるだろう(たぶんJリーグはそうなんだと思う)。でも、ぼくはその問題込みで期待してる部分があって、著者もそこに近い思いがあるんじゃないかな。はっきり書いてはいないけど。2016/07/19
チェアー
15
題名から、サッカーには構造的に排外主義がひそみやすい、という内容かと思ったら、そんな浅いものではなかった。サッカーの応援は相手チームをこきおろすことを「燃料」にするため、ナショナリズムが根付きやすい。ただ、それが排外主義に直結するとは限らない。海外には多様性を重視する「左派」サポーターが多数を占めるチームもかなりあるという。国内外のサポーターの声やレイシズムの現状、解決すべき課題に選手やチーム、サポーター組織がどう対応しているかを具体例をあげて説明しており、初めて知ることも多い有益な本でした。 2016/11/23
秋 眉雄
14
『モンスター化した「ぷちナショナリズム」』『ソウルに翻る旭日旗』『「Japanese only」の暗闇』『バナナを食べるサッカー選手たち』『サポーターは世界で闘う』『インタビュー・李鉄泰(李忠成の父)』『インタビュー・姜成明(映画『TESE』の監督)』どの章も、どのインタビューもそれだけで一冊の本になりそうなテーマです。興味深く読ませてもらいました。サッカーを見る目が変わりました。2019/01/26
-
- 電子書籍
- 100歳まで元気な人は何を食べているか?
-
- 電子書籍
- 婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナ…
-
- 電子書籍
- Love Silky 荒川秘書の恋の憂…
-
- 電子書籍
- プロのコツでいつものごはんが100倍お…
-
- 電子書籍
- 新・人間革命