内容説明
私は森川崇徳。59歳。十数年前に妻を亡くし、現在は東京・木場に母、次女、三女夫婦と孫、姪っ子、そして二匹の牝猫と暮らしている。近所に住む姉の不倫疑惑、競艇選手である長女の事故、母の徘徊などなど女たちが起こす事件に振り回され孤軍奮闘。そんなある日、私の前に運命の女性が現れた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
90ac
39
当選本。初読み作家さん。分厚い作品でしたがすんなり入り込めてサクサク読めました。TVのファミリードラマのような感じでした。文字通り、女ばかりに囲まれて暮らしているのですが、登場する女性の数はすごいですね。自分も長男が大学に出てからは女4人に囲まれてましたから、うんうん、と頷ける所あれば、そうなのか、と納得する所もありました。しかし、主人公は還暦前というのに手が早いですね。外で手をつないで歩くなんて絶対しないけどなぁ。2017/03/29
5〇5
6
整いました! 「女系の総督」とかけまして、「アントラーズの試合」とときます。 その心は、「姦しい(鹿嶋市)」で盛り上がります!2017/08/11
ふゆか
3
面白くて一気読みでした😊2020/09/02
prism
1
お父さんに甘えてるのよ!わかんないの?お父さんを仮想の敵にしてるだけよ。傷ついたその傷に逃げ込んで、お父さんを拒絶して、その気持ちを支えにして生きてるよの。危険な競艇にチャレンジしてるのも、図太い神経があるからできてるワケじゃなくて、普通の生活が怖いから、子供の頃の傷を拠り所として破格なことに挑戦ひて来たんだと思うの。美千恵が胸に飛び込んできた。私の頬を涙が滑り落ちてゆく。「わたし、これを見つけたら急にお父さんに…」美千恵がしゃくりあげた‥‥お父さんと動物ピコタンで遊んでた頃が、私、一番幸せだった。2023/04/07
asky0084
1
★★★★✪2017/04/21