内容説明
肉体の死は誰にも等しくやって来るが、死後の世界は私たちの身近にあり、再会したい人とも会える。今世の経験から学び、「おかげさま」という感謝の姿勢で自分の生を全うする。東大病院救急部のトップとして15年間、生と死の現場で命と向き合った医師がたどりついた究極の死生観とは。「人はなぜ生きるのか」の真実に触れる異色エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やせあずき
38
この本で、医師である著者の根底にある考え方が、「おかげさま」という言葉です。この目に見えない大きなネットワークの力に感謝して、どんなにうまくいかない時でも、現実を全部受け入れて、苦境から学ぶことが大切だということですが、この「おかげさま」の言葉が絶滅危惧種に指定されているのではないかと近頃感じます。著者は宗教家ではありませんが、人の命を預かる現場を多く経験された医師の目を通した哲学的なエッセイです。2017/10/05
コージー
37
★★★★☆30万部を突破したベストセラー。東大病院救急部のトップとして15年間、救急の現場で生と死に向き合ってきた矢作教授のエッセイ。救急医療で目の当たりにしてきた多くの死を語るものではなく、目に見えるものを超越した、なにものかに生かされているという、「おかげさま」のこころを語る。【印象的な言葉】①急ぐことはない、焦ることもない。②人生の課題は、しかるべき時に解決できなければ本人を追いかけます。③皆さんが今、立っている場所は、皆さんが自分で選んだ場所です。2019/02/16
ももすけ
35
スピリチュアルな内容もあり、そこは常に救急という現場で生死に直面されている方の心の拠り所となる部分なのかなと。本書のタイトル、「おかげさまで生きる」にすべて包括されます。自分が今、無事暮らせていること、それは遠い昔から、手渡されきたバトンであり、そして、私自身もいずれ渡すものです。おかげさまの精神を忘れず、日々感謝したいと思います。2021/10/06
ヨムヨム
6
再読しました。心が洗われます。2025/04/20
キヌモ
6
割と薄い本だけど、中身はかなり濃いです。医者として人の生き死にに深く関わった経験から、人の在り方生き方を語っている。現実を知る人の話は深いです。今を生きている私たちは競技場プレーヤーで、あの世の人たちはそれを見守る観客という例えはなるほどと膝を打つ話です。2023/06/29
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