恋愛免疫不全症候群

著者名：春原いずみ【著】

ダリア文庫e（2017/04発売）

• ISBN：9784861344305

内容説明

青嵐会外科病院の中でも、若手エースと言われる杉崎 総が所属する整形外科チームに突然現れた、「アーティスト」の異名を持つ天才形成外科医・御原。独特の診療スタイルと言動で周囲の度肝を抜くが、杉崎は却って新鮮な驚きを感じてしまう。しかし嵐の夜、ひた隠しにしていた喘息の発作を起こした杉崎に、御原は適切な処置をするとともに「口止め料」だと嘯きキスをしてきて……。 　※本文にイラストは含まれていません

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まふぃん]

作者が医療従事者なので詳しい！こんな腕のいいドクターが身近にいたらいいのに。

2015/10/18

[ミル婆]

わかってはいたけれど、医療現場の描写に血の気が引いてふらついてしまう程リアルですっかりM気分。それに反して、浮世離れした整形外科医と形成外科医。どちらも天才故にいろいろ欠落してるが、天然で微笑ましい。姫をずっと見守ってきた脳神経外科医の櫻居の立ち位置が不憫で楽しい。

2012/08/20

[zwei]

春原さんの医療物大好きー。「…どんなに正しい言葉でも、それがナイフの形をしていたら、人を傷つけます。逆に、それが間違った言葉でも、柔らかなオブラートにくるまれていたら、人はそれが毒になると知っていても、飲み込んでしまうかもしれません」杉崎先生の言葉を丁寧に選ぶ姿勢見習いたい。

2010/09/19

[きょん]

なまじ医療現場の描写がリアルなので、いろいろ引っかかりがあった。形成外科医は医者以前に人間としてダメでしょう。整形外科医は体調管理ができなさすぎる。ぜんそくの持病があるなら自宅に吸入器とエピペンくらい置いとけ。 しかし、実はこの病院に勤めて、カフェテリアで火花を散らすイケメン医師の修羅場を物陰から肴に休憩したいと思ってしまった。

2011/03/02

[わにこ]

医療関係のお仕事描写のリアルさがやっぱり面白い。その部分だけでも十分引き込まれるんですが、杉崎が御原をどんどん好きになっていく過程も自然で良かった。御原を変わり者だと思ってる杉崎も、実は天然さんで十分変わり者だと思うw　お似合いの二人でした。

2010/09/30