内容説明
絶大な人気だったにも関わらず、僅か二年で姿を消し『幻の画家』と呼ばれている正体不明の画家・アルファ。その作品を多数展示するミュージアムの若きチーフキュレーター・津田史生の元を突然訪れたのはギフテッドと呼ばれる天才児・緒方瑛だった。瑛がアルファの作品の所有者であり、史生が代理人であることを示す書類を持つ彼は、事実を知りたいと執拗に史生にせまり……。 ※本文にイラストは含まれていません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご☆
13
読了2017/07/06
SAY
6
色々攻めを飼い慣らさないと受け大変だろうなぁ~とw凄く読み応えのあるお話でした。別作品の人々もちょいと登場w好きです2012/10/03
あねこ
5
アルジャーノンじゃないけどアルジャーノンを思い出した。現在の瑛は便所スリッパではたきたくなりましたが、自分だけが知らない自分の過去を教えてくれと叫ぶあたりが切なかった。過去の瑛と史生のしあわせな日々と現代のギスギスした関係の対比が秀逸。「天使の梯子」をはじめ、絵や美術館設定、αの謎解きも生きていてイイ!小塚作品で一番好き。2009/12/01
のんたん
4
たまたま手に取って、絵描き系の話が好きなので読んでみたら、とても面白かった。でも、今の瑛は好きじゃないなぁ。自信と傲慢は違うし、日本ではこの性格はきついなぁ。例え医者になっても、もっと患者など他者を理解して受け止められるようにならないと、とちょっと「おかん」モード入りつつ…。でも、彼は頭がいいからきちんと納得して訓練すれば、もっと人当たりも良くなるのかな。それまでは史生さん頑張るしかないね。2014/11/11
きょん
4
ここまで煮詰まる前に周囲の大人がきちんと過去を教えてあげたらいいのに、と思いましたが、及び腰のご両親だけでは難しかったのかなあ。全てを知ったことで、精神的に攻めが成長してくれるよう祈ります。2010/11/12