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内容説明
人気本『本当に残酷な中国史』に続く著者第2弾新書!
日本人、それと同時に韓国、北朝鮮の人たちに、現在の南北朝鮮両国の直系の先祖である高麗の本当の姿を知ってもらいたい――これが本書の出発点だ。
現在の日韓、日朝関係をこじらせている原因は何も韓国と北朝鮮だけにあるのではなく、朝鮮の人々の価値観や倫理観を正しく理解していない日本にもある。ここで書くのは高麗の歴史でもないし、高麗史や高麗史節要の解説書でもない。ましてや嫌韓本や侮韓本などではさらさらない。高麗の人々の生き様、人間模様を描くことである。我々日本人に必要なのは、高麗の人々の言動を通して、その行動の裏にある価値観や倫理観をしっかりつかむことだ。そうすることによって始めて現代の韓国・北朝鮮の状況を正しく解釈することが可能になるのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいりゅ
8
韓国歴史ドラマをよく見るので、朝鮮史は前から気になってました。タイトルを見て、即購入。高麗時代が主。ドラマのきらびやかな世界とは一転、侵略、賄賂、虐殺、密告…民を顧みず、生きるための私利私欲がよくわかります。儒教国家なので、清廉に見えますが、実際は近隣の大国の影響がそうさせているのかもしれない。これをきっかけにお隣の国の歴史も勉強してみたい。2017/05/27
mit
7
朝鮮半島史において500年近く続いたにも関わらず、高麗王朝については、元寇以外ではやや忘れられた謎の存在である。本書では主に「高麗史節要」から原文と訳文を交え、高麗史の様々な人間模様が鮮やかに描き出されている。大まかな歴史の流れについては別途Wikipedia等で確認すると分かりやすい。著者は漢文や歴史については素人であるが、前著で「資治通鑑」の句点付き原文を読破しただけのことはあり、パソコンを駆使した漢文の新しい読み方が示唆されていると思う。タイトルからして嫌韓本の中に埋もれてしまっているのが勿体ない。2017/06/19
綴瑠
4
今の朝鮮の思想を知る上でとても重要な歴史をもりこんでくれている本。 ちょくちょく現代の人の話も入っているので読みやすいです。2018/01/21
Hiroki Nishizumi
2
李氏朝鮮時代がボンクラ治世だったことは知っていたが、高麗時代についての知識がほとんどないことに改めて驚く。本書でも指摘している通り、隠ぺいされた歴史だったんのだ。本書が言うような酷いDNAが続いているのか否かはともかく、いつの時代も庶民が苦しんむことが当たり前のようになっていることは事実かもしれない。魚は頭から腐るが、腐った世の中が良くないことは当然なのだから、何とかならないかと思う・・・・2017/07/23
Gabachom
0
朝鮮半島は本当に悲惨な歴史を経てきたのですね。 挙句は、日本に占領され、今は中国、アメリカの板挟み。 地政学的に、不利な場所にありますよね。 こういう環境なら思想的に強い人が生まれたりしないのかな?