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内容説明
人口減少により、2030年までに700万人以上の労働力を失うことが確定している日本。
ビジネスの現場ではすでに、小売や物流をはじめ、深刻な人手不足が起きている。
日本が選択するのは、外国人労働力の受け入れか?
それとも、人工知能をはじめとするデジタル労働力の活用か?
豊富なデータと分析から、近未来の姿をシミュレーションする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
97
日本の人口減少の問題として、労働力にスポットを当てて解説した本。具体的な数字をつきつけられることで、深く考えさせられた。◆日本の労働人口は1998年のピーク時の6800万人から2015年には6598万人になるという。約15年で四国全体の労働力が消えたことになる。さらにこれからは深刻で2030年には5800万人になるという。つまり日本人だけでは必要な労働力が確保できなくなるのだ。それを打破するには、外国人労働力とデジタル労働力が不可欠。(続く)2023/01/22
えちぜんや よーた
93
なかなか便利な本。巻末に職業別にAIやロボットに代替される確率が乗っているので。例えば小分類「車掌」で細分類「観光バスガイド」にすると代替確率は0.4%。一方「鉄道車掌」にすると94.6%。「ということは現業職でJRや大手私鉄に就職すると、将来解雇されるのか?」などと想像力がたくましくなりそうで面白い。あとザーッと見たん感じでは「ホワイトカラー」は全滅状態。将来の進路に悩む10代の子弟をもつ親御さんにとって必見の一冊だろう。2017/08/30
GAKU
62
日本の人口減少に伴う労働力の減少。2030年の労働力市場はどうなって行くのか?野村経済研究所とオックスフォード大学との共同研究による近未来のシュミレーション。簡単に要約すると今後の労働市場は、外国人労働力とデジタル労働力に頼ざるを得ない。それに関する根拠、シュミレーション、予測等の研究結果が書かれています。特に現在の日本における人間の労働力の49%は、AI(人工知能)、ロボット、コンピューター等のデジタル労働力に代替え出来るという研究結果には驚きでした。⇒ 2017/04/27
犬こ
25
人口減少、労働力不足は以前から取りざたされていますが、外国人労働者へのアンケートによると賃金や手続きなどから日本の労働は彼らにとってあまり魅力的なものではないというデータは意外な現実でした。データグラフが多く紹介されており、考えさせられる内容。2017/07/30
おおたん
7
再度読み返したい本。まずは、全体を読み終えましたが、新たな知識や言葉も多く、一回では、把握しきれませんでした。ただ、労働力という視点から、業界や業種の未来についての話やデジタルとアナログの違い、そして、人口減少の中、どうなっていくのか?がわかる本です。業界の人は、必須の本だと思いますし、そうでない方も、ザックリと知識として読んでおいてもいいと思う本です。2020/05/16