内容説明
毎週金曜日23時20分に始まるニュース番組「イブニング・スクープ」の顔である愛優一郎はただのキャスターではない。甘いマスクでＴＶの前の女性たちを骨抜きにするのみではない。記者上がりの彼はその取材力と推理力で社会の闇を華麗に斬る「キャスター探偵」でもあるのだ。事件とあらば愛はいつでも東奔西走する。同居人で新人推理小説家の竹之内を振り回しながら…。【目次】キャスター探偵 金曜23時20分の男/信じる者は救われる/顔出しＯＫ
目次
キャスター探偵 金曜23時20分の男
信じる者は救われる
顔出しＯＫ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
39
んんん…ホームズ＆ワトソンを希釈した感じですかね。有栖川のアリスとも云えます。愛が容姿端麗なのはわかったけれど、具体的にどんな美しい人なのかわからず。特攻していく事件も、キャスターの彼が首を突っ込まなくてもすぐに明らかになるような陳腐な事件ばかりで正直脱力。それ優秀じゃなくてもわかるよ愛。竹ノ内が「愛がやるならだいじょうぶ」って依存し過ぎて、なんだかな。駄犬と飼い主といった二人の関係。名前で検索したら元々BL作家さんだったんですね。最初から同棲してるなら「バディ」じゃなくて「BL」に入れて欲しかったなぁ。2017/08/30
たち
33
泡坂妻夫さんの阿愛一郎を彷彿とさせる、イケメンニュースキャスター愛優一郎が華麗な取材と推理を繰り広げるミステリーです。表紙が少しBLっぽいですが、ワトソン役の竹之内君は島田荘司さんの御手洗潔シリーズの石岡君に似ているし、事件もなかなか庶民的で、割りと正統派だなあという印象です。2020/11/10
ぽぽ♪
28
鋭い洞察力とミスターパーフェクトの愛と、おっとりした竹之内とのコンビが良いですね。ミスターパーフェクトに見える愛が、忙しいと判った途端に構ってオーラを出すのは面倒くさいですが(苦笑)サクサク読めて軽い感じがお気に入りです。2017/11/10
ち～
28
金曜日の２３時２０分のニュース番組「イブニング・ニュース」のメインキャスター、愛優一郎。ニュースを伝えるだけではなく、記者上がりの経験を活かし、自ら取材に赴く。その取材の過程で、闇に葬られそうになった事件を明かす、ライトなミステリー。ミステリー自体は読み応えには欠けるが、容姿端麗で世の女性を虜にする愛、ワトソン役のミステリー作家・竹之内、塩対応ながら、最低限の情報提供はする斉藤警部補とキャラは鉄板。もう少し厚みがあるといいなって所は次作に期待。ただ、愛と竹之内の距離感が…チョット…2017/09/10
のんちゃん
26
集英社オレンジ文庫のコンセプト通り、ちょこっとミステリー。容姿端麗、頭脳明晰な完全無欠のニュースキャスターがその取材力を駆使して、犯罪を暴くお話。薄くて、気軽に読めるので、私も外出用の読書本にしていた。続きも出来そうなので、シリーズ化するのかな？ニュースキャスターが探偵という設定は面白いと思った。2017/07/10
