内容説明
印刷屋の跡取り息子で、三度の飯より印刷が好きな青年・坂上宗一郎は、ある日女の子の声に呼ばれ異世界へ召喚される。彼を召喚した少女・アイリによると、この世界では文字が禁忌とされ、字の魔法を受け継ぐアイリの一族は迫害されているという。「本も読めない世界を変えて!」そんな願いを叶えるため宗一郎が考えたのは、アイリが描いたえっちなイラストに文字を載せて世界中にバラ撒くこと!? 街の片隅に置かれたエロ本で世界を変える、異世界情報革命ファンタジー、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラノベの王女様
10
文字が禁忌とされる世界に召喚された青年が、文字を操る一族の少女と共に、文字を人々に広めていく物語。―――エロで、人は動く。間違った世界を壊すため、青年と少女が用いた策。それは権力者を打ち倒す武力でもなければ、無知な市民に対する啓蒙でもなく、少女が描いた卑猥なイラスト(台詞入り)をバラ撒くこと。性欲という、人間の最も根源的な欲求を刺激する。その一点集中でこの物語は構成されているの。赤色染料を手に入れ、さらに進化した印刷技術が実現可能になった彼らは、今度は何を広めていくのか。次巻も楽しみだわ。2017/04/21
KUWAGATA
6
意欲作ではあると思うが、うーん、正直あまり面白くなかった。印刷に関する小ネタなんかはいろいろ興味深かったのですが、肝心のストーリーは特筆するところもなく、会話の掛け合いが楽しいわけでもなければヒロインもイマイチ魅力に欠けるし、意味もなく偉そうな主人公にはどうにも感情移入できない。というわけで、自分の中で何一つ盛り上がるものがないままに読了してしまいました。続きはおそらく読まないでしょう。2017/08/02
真白優樹
6
文字が禁忌とされ本もない世界に召喚された青年が、絵と文字を用い異世界に改革を巻き起こす物語。―――その文字は、世界を変える。私、そんな冷たく寒そうな世界はご免被る次第である。そんな世界をエロい絵と文字で変えていくこの物語は、それ故に独自の面白さを持つ物語となっている。荒事なんか出来ない、だけどこの文字は武器となる。流通と情報を制し蒔かれ続けた種は芽吹き、一つの地方を落とす鍵となる。まだまだ改革は続く中、今度はどんな絵と文字で世界を変えていくのだろうか。教会との戦いの行く先とは。 次巻も楽しみである。2017/04/06
ヱロ本Gメン
5
「下セカ」のパクリというかモチーフ、リスペクトというか。にしてもレベルは低い。有る意味パンクでアナーキーだがスタイルがない。ダメ。2017/08/28
あさい
1
無茶苦茶じゃねーか!と笑いつつも面白かった。文字の禁止された異世界へ召喚されてしまった主人公が、この世界に文字を広めるため、文字を使う種族である魔女の少女とともに本を普及させようとエロ本配布をする話。校正のためとはいえ自分の書いたエロ漫画音読される魔女が可哀想過ぎるもののかわいい……!!エロは様々なものの原動力になるから強い。ええ本当に。清々しいぐらいにまっすぐに駆け抜けていて面白かった。2019/08/16