創元推理文庫<br> ブラウン神父の知恵

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創元推理文庫
ブラウン神父の知恵

  • ISBN:9784488110147

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内容説明

逆説の論理の魔術師チェスタトンを代表する、名シリーズの第2集。トリックの凄みでは、名作揃いの巨匠チェスタトン作品のなかでもトップクラスに位置する「通路の人影」、ポオの「盗まれた手紙」にも比肩する「銅鑼の神」、仮装舞踏会を舞台に神父の心理試験反対論を織りまぜた「機械のあやまち」など、いずれ劣らぬ名作12編を収録する。小柄で不恰好、手にした帽子と蝙蝠傘をまるで大荷物のように扱いかねている――とても名探偵とは思えない外見のブラウン神父が明かす事件の真相は、読む者の度肝を抜く!【収録作】「グラス氏の失踪」「泥棒天国」「イルシュ博士の決闘」「通路の人影」「機械のあやまち」「シーザーの頭」「紫の鬘」「ペンドラゴン一族の滅亡」「銅鑼の神」「クレイ大佐のサラダ」「ジョン・ブルノワの珍犯罪」「ブラウン神父のお伽噺」/解説=巽昌章

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

122
★★★☆☆ ブラウン神父シリーズ第2弾。 独特の哲学的雰囲気に包まれており、中村保男氏の格調高い訳文も相まって、古典としての魅力が感じられる。 1番気に入ったのは、オープニングを飾る『グラス氏の失踪』。オチはすぐに読めるものの、コメディ要素が強く、引き立て役のフッド博士の存在や、パズルのピースのようにカチリとはまる神父の解説など非常に楽しめた。 次点で『イルシュ博士の決闘』。 このシリーズは無理やりな真相より、分かりやすいものの方が相性が良い。 ブラウン神父とフランボウの関係性も変わらず好み。2019/11/20

k5

65
先日読んだ、野崎六助『ミステリを書く』にトリックの宝庫として登場したので読んでみました。ただ、なかなか一回では理解しづらいのです。もう一周読んでみようと思います。2021/09/04

k5

63
二周目。一気に視界が開けました。私の脳の容量では、短篇でこれだけキャラクターが登場すると一回では理解できないようです。あとは文庫解説がとてもよかったので、それに助けられた面も。で、二回読んで思ったんですが、本当に鮮やかで知的な作品世界ですね。ブラウンの語る論理と事件の筋が結びついた時にグッときます。その意味でのベストは「イルシュ博士の決闘」。ブラウンの言葉が斬新かつ腑に落ちました。2021/09/09

yucchi

30
ブラウン神父第2弾。新版で読んだけど新訳ではないので、見やすくなったけど読みやすくはなっていなかった(^_^;) 読了後に解説サイトを見たら自分が思ってた解釈と違ってたりしたので、相性があまり良くないらしい。お気に入りは『機械のあやまち』。2017/06/12

のざきち

18
「ブラウン神父の童心」に次ぐシリーズ第二弾。今回もユーモアや逆説に溢れた作品ばかりです。個人的には、城から一歩も出ない独裁者が城外で射殺された謎に迫る「ブラウン神父の御伽噺」が印象深かったです。2020/02/13

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