内容説明
読まなくても、手筋がパッとヒラメク!
手筋は碁の基礎体力にあたり、勉強した分だけ棋力向上に直結するものです。
しかし実戦で使う手筋はある程度決まっており、片っ端からすべて覚えていくのは効率的ではありません。
本書は、「切り」や「ツケ」から「攻め合い」や「連絡」などの手筋を体系的に分類し、実戦で使うパターンのみを厳選して収録しました。
ここからがさらに重要なのですが、手筋は、読まなくても形を見たときにパッと急所がヒラメクようになるまで練習するといいでしょう。
そうすれば、ただ単に手筋を覚えるよりも棋力の伸びが格段に違います。
そのためには、部分的な問題だけではなく全体図から手筋を見つける練習が非常に効果的です。
本書は丸々1章分使い、全体図を用いる練習問題も収録しています。
手筋を勉強して棋力の伸びを実感したい方、すべてにオススメする一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
48
碁は相手の言い分を聞きながら自分の言い分を通していくバランスのゲームといわれるが、アマ低段者どうしでは無理な言い分を通そうとして切った張ったの戦いになることが多い。もちろんプロの碁にもアマとは違った意味で、石と石がギシギシ音を立てるような激しい戦いは多く見られ、それがまた囲碁の醍醐味でもあるのだ。敵味方の石が幾つかに分断された状況では、カナメ石とクズ石を見分ける目や、石を囲むのにかかる手数を瞬時に把握する直感がものを言う。本書は攻め合い絡みの良問が多く、戦いが苦手な私にとって実戦力を鍛えるには最適だった。2018/02/25