内容説明
ここに収められている手紙は、その書き手あるいは受け取り手が二、三の例外を除いて、文学を創造することを仕事とした人びとである。言葉の達人である作家や詩人たちが恋におちたとき、失恋したとき、どんな手紙を書いただろう。デイヴィドソンはそのような読者たちの期待を巧みに誘導し、愛にまつわる人間の普遍的な経験が、作家の人格、感性という網目をくぐって凝縮され、独自の表現を与えられている手紙の宝庫へ読者を案内してくれる。
目次
第1章 恋におちて
第2章 愛はさまざまな顔を見せる
第3章 離れて想う
第4章 愛は傷つける
第5章 愛の終わり
第6章 再び恋におちて