内容説明
入学式のあの日から、僕は彼女に振り回されてきた。恋愛よりも部活よりもミステリを愛する彼女に。それは今も同じだ。宛名のないラブレター。消えた誕生日プレゼント。姿の見えない歌姫。藤ヶ崎高校で起こる事件を、僕は彼女と解決していく。でも、このままで良いのか。僕が知りたい“答え”は何か。早伊原樹里。僕は彼女を、解き明かす。切なくほろ苦い青春ミステリ、堂々完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
57
シリーズ最終巻。なんだか普通に終わったなぁ。これまでの3巻は春一くんが書いた日記ということになって、早伊原さんの過去に迫る。早伊原さんの過去も真実も想定内。まぁ、テンプレ毒舌後輩キャラの早伊原さんがかわいいから楽しめました。私の中では、『自分特別!』厨二小説でした。ラストの早伊原さんが春一くんに初めて出会った場面が入っていましたが、もう少し丁寧に書いて欲しかった。ここまで執着するなら、もう少し印象的にして欲しかったかな。苦い甘い青春小説でした。2017/06/16
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
53
謎好き美少女の樹里と、謎嫌いの春一。偽装恋人契約を破棄した二人は、しかし未だに、二人の空間である生徒会準備室で相変わらずの掛け合いをしながら、過ごしている。樹里が見つけた、春一の隠された三冊の日記。そこから春一の意図を読み取ろうとする。一方、春市は四方に情報提供のための手を伸ばし、樹里の過去を探ろうとする。一緒にいたいがために、なんとしてでも過去を隠し通したい樹里と、一緒にいたいがちめに、なんとしてでも過去を暴こうとする春一の頭脳・精神戦。だいぶんハラハラしたが最後は、ほっとする終わり方で良かった。2016/11/22
佐島楓
51
前作に引き続き登場人物たちの思考回路が理解できなかった。一般的に共感できないということは致命傷になると思う。それともこれは、ジェネレーションギャップなのか?2016/10/15
ソラ
46
樹里の過去についてはもっといろいろあるのかと思いきや割と普通だったので少し拍子抜けの感はあるけれど面白かった。わかりやすいハッピーエンドではなかったけれど何かを得るには何かを失うってことかとか思いつつ…2016/11/05
よっち
45
早伊原と共にあるために彼女の過去に迫ろうと決意する春一と自らの過去を探らせまいと動く早伊原。二人が共にあるために様々な身の回りの謎を解きつつ駆け引きを繰り広げる最終巻。他の人のために行動する春一に当然のように嫉妬したり甘える早伊原が徹底して隠そうとする過去。失敗したことで自らを突き動かしていたものの正体に気づく春一。結局二人が大切なのはお互いの存在だけで、ごまかさず自身の心境にきちんと向き合ってその変化を受け入れたからこそ、苦笑いしつつもどこか心地よい結末にたどり着けたのかなと思いました。次回作も期待。 2016/09/27
-
- 電子書籍
- 氷の城壁【タテヨミ】 49 マーガレッ…
-
- 電子書籍
- ようこそBALLGAMEへ!(2) ヤ…
-
- 電子書籍
- [poor] (プア ) ゼラニウムの…
-
- 電子書籍
- 信長のシェフ【単話版】 66 芳文社コ…
-
- 電子書籍
- 好感度120%の北条さんは俺のためなら…