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内容説明
日本には四季の美しさがある。それを豊かに彩る植物がある。わが国では古くから植物に関心が寄せられ、暮らしと結びついてきた。日本人と花とのつき合いも深くて長く、すでに万葉人が野から庭に移し愉しむ。ふだん何気なく見ている景観や、ありきたりと思っている行事の習俗など、その主役が植物であることは、少なくない。本書では、豊富なカラー写真を交えながら、環境と伝統のなかで培われた植物に対する日本人の感受性と文化をみつめなおす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
22
綺麗だなと思っても、名前がわからないことがあって、草木、花の名前を知っていたら素敵だ。人が名付けたに過ぎませんが、それだけ人との関わりが深く、色を愛されたり、暮らしに用いられてき植物たち。日本人なら知っておきたいとのタイトルが示すように、今はこうした本に教えてもらわないとなかなか見かけないものもありました。2018/01/20
こぽぞう☆
18
図書館の新刊の棚より。月刊誌「武道」に連載されたものを基にしているということで、科学的な話はあまりない。むしろ、歴史かな。日本最古の栽培植物はヒョウタン?万葉集に1番多く詠まれているのはハギ。図版はオールカラー。2017/06/17
双海(ふたみ)
12
ちくまのカラー新書の紙質が好き。身近に花のある生活を送る。2018/03/07
ポメ子
9
季節に合わせて、本に掲載されている植物を読んだので、結構忘れてしまっている内容もあるが、万葉の頃から続いている植物も多くあり、そして江戸時代に発展したり、流行したりしているパターンもあった。意外だったのは、江戸時代に訪日した欧米人が、庶民が鉢植えをして楽しんでいるのを驚いていたらしく、室内で花を楽しむのは、日本の方が早かったそうだ。2019/05/02
phmchb
6
( ..)φメモメモ『明月記』藤原定家、『尺素往来』一条兼良(p14)/『千載和歌集』、『花譜』貝原益軒(p87)/『物類品隲』平賀源内(p91)/『菅家文草』菅原道真(p134)/『花壇綱目』水野勝元(p135)/『草木奇品家雅見』増田金太(1827)・『南燭品彙』(1884)(p162)/『百椿集』安楽庵策伝(1630)(p187)2020/02/03