講談社現代新書<br> ビートたけしと北野武

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講談社現代新書
ビートたけしと北野武

  • 著者名:近藤正高【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2017/03発売)
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  • ISBN:9784062884174

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内容説明

俳優としてこれまでドラマ・映画に数多く出演したきたビートたけしは、金嬉老、3億円事件の犯人、大久保清、東条英機、田岡一雄、千石剛賢など、実にさまざまな実在する人物を演じてきた。そこでは、差別・暴力・宗教など、日本社会ではタブーとされがちなテーマが取り上げられている。そうした出演作品を軸に、現代社会の「欺瞞」、そして「ビートたけし」と「北野武」の「二面性」にも迫った、画期的論考!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

33
タイトルから、たけしが提唱する振り子理論の実証的内容と予測してみたが、少し捻くれた構成になっている。たけしがドラマで演じてきた実在の人物自身が二面性を持ち、そこにたけしの二面性を重ねて考察してみようという試みだ。一瞬の発想としてはユニークだが、さすがに乱暴だろうと思いながら読んでみたら、意外とスッと腑に落ちる感覚に何度も出会えた。とにかく、著者は丁寧にたけしの著書や発言を感心するほどに調べている。それは、1976年生まれという著者の年齢が関与しているようだ。(つづく)2017/04/23

ちくわん

20
2017年3月の本。たけし氏が主演したドラマを中心に話が進む。まず大久保清、ドラマはリアルに観た。えっ?なに?普段との違いを理解できなかった。ドラマも昭和らしい演出で、妙に怖かった。続く、イエスの箱小舟は、たけし氏演じる、おっちゃんがただただ若い女性たちに振り回されて、この人がどうして犯罪者なの?という感じで観た。「コミック雑誌なんかいらない!」は、観てないんだよな。なんとかしないと。やはり、たけし氏は私の人生のヒーローだ。いや、たけちゃんマンだ!2019/07/07

Tomomi Yazaki

14
たけしをどう評価するのか、どう料理するのか。その結果を恐れない著者。難しい比較対象にどう切り込んでゆくのか。読み手としても不安でならない。まずはたけしの生い立ちを時代背景を踏まえて語るが、知っていることに終始し特に真新しい話はない。本書では主に、たけしが演じた犯罪者を始めとする問題作を取り上げる彼を語る。何故か悪人のイメージが付き纏う役が多いが、しっくりくることは確か。でも彼を語ると言うより、彼を通じてその悪を分析し、果てはドラマの良し悪しを語り始める。なんともまとまりがない内容で、不満だけが残りました。2024/06/07

0607xxx

13
昭和の大事件の当事者を数多く演じたビートたけしの二面性を軸に書かれた一冊だが、たけし論は勿論の事、事件やたけしを通して昭和を知る事が出来た。前著の「タモリと戦後ニッポン」もすぐ読みたい!2017/08/25

まさむね

11
『タモリと戦後ニッポン』の著者が、今度はビートたけしについてまとめた本。ただ今回は、ビートたけしが映画やドラマで演じた昭和の大きな事件の当事者にスポットを当てた点がユニーク。そう言われれば、私が印象に残っている犯罪ノンフィクションドラマはビートたけし主演が多かった。大久保清、イエスの方舟、金喜老事件、エホバの証人、豊田商事事件など。昭和の事件史とビートたけし=北野武の創作・演技(本人が当事者となった講談社フライデー事件も含め)を重ねて論じきった点で、本書は大変な傑作である。2017/05/31

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