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内容説明
地球は「水惑星」と呼ぶにふさわしい天体です。しかし、地球の水に関する根本的な謎がいまだに解明されていません。特に、「起源」「分布」「循環」という3つの謎は地球科学の未解決問題です。地球科学者たちが最先端でどんな斬新な発見をし、どんな魅力的な挑戦をしているかを本書は伝えます。「水」は、地球史をいかに語るのでしょうか。地球科学の全体像を俯瞰する本書は、「地球を知りたい」人にとって最良の入門書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
31
水の惑星・地球についての最新の研究成果が(理科系乃至理科好きの)高校生レベルの知識があれば理解できるよう、数式を用いず解き明かしてくれている。 分かってきたかなりの知識と、解明を待っている課題も併せ、丁寧に説いてくれていることに(文科系の大学に進んだ)小生は好感を抱いた。 地球は水の惑星と言いつつ、水(水分)の大半は海水であり、真水は実は乏しい、なんて俗説くらいは小生も持っていたが、実は、地殻の下に広がるマントル層や核の部分にも水が少なくとも海水に匹敵する量の水が(数倍とも)含まれるという。2018/02/10
月をみるもの
17
地球の水の主なリザーバーが海なのか、それともマントルなのか? 表面の水は、今後増えるのか減るのか? そういう基本的な問題を考える上で重要な(論文だったら100本くらいに相当する)情報がコンパクトにまとまってるので、院生とかが最初に読むと見通しがよくなるかも。2019/02/21
maqiso
5
地球は形成初期から水があったと考えられるため、スノーラインの内側でも水ができた可能性がある。深部が高温で柔らかく表面が少し固いとプレートテクトニクスによって惑星全体で物質が循環する。中央海嶺に上昇してきたマントルが表面付近で固化すると水が解放され、逆に水を含んだ海洋プレートが沈み込むとマントルに水が戻る。岩石は融けると水を含みやすくなり、水の量が融点に影響するため、マントルの遷移層には水が多く溜まる。地球の中心部から来た物質が少数あるが、地球全体を知るには地球物理学的な手法も必要になる。2023/11/04
ダージリン
4
この分野は全く知識がないので、地球について多くを学ぶことができて楽しかった。地球の水の起源について、地球内部の地底深くのマントルや核との水の循環など、知らないことばかりであった。海水を超える量の水が地底深くに存在し、水が循環しているなど想像もしていなかった。プレートテクトニクスは太陽系では地球特有のもので、そこに水が大いに関与しているというのも面白い。生命発生に水が果たした役割が大きいという話は良く聞くが、プレートテクトニクスと絡めたものを聞いたのは初めてのような気がする。2024/12/08
石油監査人
4
最新の研究によると、地球の内部には、海水の数倍の量の水が存在することが分かってきた。さらに、この地球内部の水は、海との間で循環し、プレートの移動にも関わっていることが、徐々に明らかになってきた。この本は、水との関りを糸口に、最新の地球惑星科学の成果と研究動向を分かり易く説明した良書と言える。2019/04/01
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